日程

2011年9月5日(月)  講演 18:30-20:00

Mr_Ito講師

伊藤隆夫先生 船橋市立リハビリテーション病院

演題名

訪問リハビリテーションの現状と今後の展望

講演内容

伊藤先生は全国訪問リハビリテーション研究会の会長をされていて、訪問リハビリテーションの方向性の鍵を握っています。伊藤先生は大枠を示すスライドで、予防的活動、治療的活動、介護的活動の流れをまず示しました。回復期リハは伸びてきているが、急性期リハ、維持期リハの充実はまったく進んでいないとも説明されました。訪問看護と訪問リハの事業所数比較をすると、訪問看護がずっと多いが、2006年から2011年の伸びで言えば訪問リハのほうが多いとのことです。POSの訪問は、要介護度の違いにあまり依存しないようです。利用者数は2007年から増加し始め、それまでの2万人が2011年には7万人を超えるそうです。訪問リハステーションの来年度の実現は難しいかもしれないとの情報も戴きました。

直近の調査では、212事業所、平均5.7人の従事セラピストと多めで、活動範囲は10km以上が64%と広域の事業所が多く、428件/月(ステーション)、278件/月(病院、診療所、老健)で、人件費率が70%以上と苦しい経営の事業所が45%とのことでした。Barthelの合計点では有意な改善が得られているそうです。移動系が良くなる傾向のようです。Vitality indexも有意改善、生活空間評価も有意に活動範囲の広がりを得たそうです。1日当たり4.55件、1件当たり直接ケア50分、間接業務65分、移動26分だったそうです。

訪問リハの利点として、改修と実際の動作をリンクできる、福祉用具などの実際の利用などが挙げられました。ベッドの高さ調節だけでも全然能力が変わるわけです。

包括ケアシステム、にも触れて戴きました。地域包括ケア研究会のリハの考え方、たぶんリハ前置主義の言い換えのようです。維持期リハより生活期リハとすべきとも主張されています。在宅リハセンター構想にも話が及びました。複合的視点が必要のようです。

課題として、地域間格差、標準化、医師との連携不十分、他の在宅ケアサービスとの連携不十分の問題が挙げられました。訪問リハステーション創設のためにはがこれらの解決が鍵と伊藤先生は考えていました。

会場  松阪コミュニティー文化センターホール