第86回七栗リハビリテーションセミナー

Saito_lec日程

2014.5 .1(木)  講演 18:30-20:00

講師

筑波記念病院リハビリテーション部 部長 斉藤秀之先生 

演題名

地域包括ケアで求められる療法士部門の運営管理 - 民間病院での地域リハビリテーション活動を通じて -

講演内容

日本の人口推移、都市部や地方で起こることから、地域包括ケアシステムに入っていました。自助、互助(ボランティア)、共助(急性期・回復期・生活期のリハ)、公助(公共的なリハ施策がリハを促すようなるように言ってくる)を、わかりやすくないことを率直に述べつつ説明してくれました。見守り体制、ソーシャルキャピタル、プロボノ(プロの無償(非ビジネス) - ボランティアはプロじゃない)。組織の構成要素: 組織文化、組織風土、...。

どうするかの内容として、川越氏の退院時のリハ継続性、アセスメント力の普及・啓発、多職種協働が示されました。川越研究 - 退院後ケアプランへのリハ導入に関するリハ職からの指導、助言は有用とのこと。急性期から帰る人が多いので、そっちでリハ専門職がリハの必要性判断を看護師に報告して、看護師が在宅サービスリハ専門職と相談するように促すのがよい。

Saito_lec地域リハ - 訪問だけの話ではない。直接援助(介護予防、急性期...終末期の連携の体制整備)、組織化活動、教育啓発(専門職への教育啓発も含む)。

地域ケア会議 - リハ職は専門家としての助言をして欲しいとのこと。

地域ケアシステム体制と地域リハ支援体制のジョイントをしたそうです。+地域リハでのメリットが挙げられました。地域包括ケアは、小・中学校区レベル、地域リハは二次医療圏。

筑波記念病院での活動を披露して貰いました。運営管理につながる話です。急性期の専従から、外来、小児、訪問の様子までがプレゼンされ、それらを廻るクリニカルスキルジョブトレーニング5年、と話がまとまりました。教育では生命倫理が大切 - セラピストは誕生と死亡に関わっていないからかもしれない、と。朝礼、モーニングレポート、部長診(ベッドサイドティーチング)、ラウンド(教育回診)。5年の勤務経験のある療法士に、Advanced OSCEをする。10年以上の院内評価者、10年以上の院外評価者、..で。Outside-inからInside-outへ - 内面からの改革。Think globally, act locally から Think locally, act globally

地域での活動も次々に披露して戴きました。茨城の訪問リハを考える会。茨城における小児の発達を支える地域リハを考える会。つくばケアセンター訪問リハのサテライト化。訪問看護だと地域から大反対になる。特別支援学校現場実習。つくば高次脳機能障害者支援ネットワーク会議。障害者総合支援法の障害者相談支援事業所開設。健康増進施設(42条施設) - 自費の障害児・者の自助および社会参加の場ともなる。

とても盛り沢山の内容に、充足しきったセミナーとなりました。

 

Saito+2

 

 

 

会場

三重県総合文化センター

2014.5.1