The Thirteenth Annual Dysphagia Research Society Meeting
October 14-16, 2004
Montreal, Quebec, CANADA

2004年10月14日から16日に紅葉で美しいカナダ、モントリオールで第13回DRS meetingが開催されました。今年は日本摂食嚥下リハビリテーション学会との協力開催ということで、新たな試みとして、学会前日の13日にはプレカンファレンスが、学会中にはJapanese sessionが行われました。学会には40人以上の日本人が参加し、合計の参加者人数も昨年を上回ったそうです。

今学会はランチセッションやディナーのテーブルでなど、参加者同士がコミュニケーションを図れる様々な機会が設けられており、高名な先生方とお話しする機会が持て、下手な英語なりに意見交換をするなど、よい経験をすることができました。残念だったのは学会長のパーマー先生が体調不良のため、学会に出席できず、お目にかかることができなかった事です。一日も早くよくなられることをお祈り申し上げます。

プレカンファレンスでは、私たち日本人にもわかりやすいようにゆっくりとした英語で各専門分野の著名な講師による講義がありました。摂食・嚥下障害の基礎として「レントゲン診断」、「筋電図」、「喉頭内視鏡」、「訓練方法」と、日常の診療に必要な内容が網羅され、日本人のみならず多数のアメリカ人の参加がありました。

Japanese sessionでは才藤栄一先生が日本の摂食嚥下障害治療の発展の歴史を発表され、日本では高齢化の問題とともに嚥下障害に関わる問題がクローズアップされ、この10年でその知識、治療法、研究ともにめざましく発展してきた様子がよく分かりました。東京医科歯科大学の戸原玄先生が日本での摂食嚥下障害のスクリーニング検査法について、聖隷三方原病院の藤島一郎先生がバルーン拡張法について発表されました。いずれもアメリカではなじみの薄い方法であり、参加者は興味深く聞いていました。

講演する才藤栄一先生

Shaker先生と才藤栄一先生

Japanese sessionでのスナップ

3日間にわたる学会は口演発表を挟みながら、テーマに沿ってシンポジウム形式で行われました。今年のDRS meetingのコンセプトは、学会長であるジェフリー・パーマー先生の方針で、嚥下の学会であえて咽頭に関するセッションを設けないということでした。パーマー先生の専門分野であるプロセスモデルを含めた「口腔期、舌、咀嚼のコントロール」に始まり、「口腔期、舌、咀嚼のコントロール」、「呼吸と嚥下の関係」、「食道の機能と評価」、「摂食機能の発達」と摂食・嚥下の生理に関するテーマが掲げられ、基礎的な生理学的研究から臨床的な訓練方法まで、複雑な嚥下動態の解明につながる最新の知見が紹介されました。今後、fMRIなどを用いた画像解析とともに大きく発展することが予想されました。

最終日のポスター発表では、発表者それぞれがポスター前に立ち、緊張しながら質問に応じていました。藤田の横山先生は学会中を通して笑顔の練習を怠らず、朝食時にその様子を目にした鎌倉先生に「先生、なにしてらっしゃるの?」と不審に思われていましたが、その成果は出たのでしょうか?

       藤田保健衛生大学からの発表

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2004.11.6 sentences and photos by Sibata & Matsuo & Nagae (layout by MK)