藤田保健衛生大学 リウマチ感染症内科学講座
Division of Infectious Diseases and Rheumatology 
Department of Internal Medicine
Fujita Health University School of Medicine
 
 

教室紹介

 リウマチ・感染症内科教室は、平成13年4月に吉田俊治教授が就任し、新体制となって膠原病をはじめとするリウマチ性疾患および感染症患者の診療に当たっている。最近ではリウマチ専門医の必要性から、リウマチ科の標榜が増えてきたが、当教室は東海地区で他大学や病院に先駆けて、リウマチ性疾患を専門科として標榜してきた。現在も同地区におけるリウマチ・膠原病診療において中心的役割を果しており、毎日数名〜10数名のリウマチ性疾患患者が、広く東海地区全域より紹介され来院している。また、各地の病院から膠原病診療に関する協力の依頼も多い。将来はリウマチ専門医を中心に、リハビリ、整形外科、東洋医学専門医の協力のもと、リウマチセンターの実現を目標に掲げている。

 研究においては、平成14年度からの厚生労働省難治性血管炎調査研究班および混合性結合組織病調査研究班、自己免疫疾患研究班の班員として難治性疾患である膠原病の発症機序の解明や治療法の確立を目指した研究に教室全体で取り組んでいる。特に、ここ数年、肺高血圧症合併膠原病患者に対する治療法や病因解明に向けたプロジェクトを進めてきている。また、厚生労働省の幹細胞移植の応用に関する研究班に属し、膠原病への幹細胞移植の試行の準備を血液内科と共同で進めている。吉田教授を初め、多くのスタッフが留学経験者であり、研究に意欲のある若い医師には、海外留学を奨励している。

 膠原病や感染症は種々の臓器に病変が起こり得る全身性疾患である。したがって、当教室における診療は、自ずと内科全般にわたるオールラウンドな医療が要求される。全身性疾患である膠原病や感染症患者に対し、集約的医療を目指し教室員全員が日夜努力を続けている。一般内科医として将来、開業を希望している医師や、さらにリウマチ専門医、感染症専門医を目指す若き医師の入局を大いに歓迎している。