整形外科の対象疾患は頸部から下のすべての運動器にわたり、高齢化していく我が国では将来的にその患者数は急速に増加していくと予想されています。たとえば、変形性関節症は定義にもよりますが現時点で1000万人を越える患者が、腰部脊柱管狭窄症の患者数も1000万人近く存在すると思われます。また、大腿骨頸部骨折は現時点で毎年、12万人が新たに受傷しており、有望な骨粗鬆に対する薬剤が実用化されたと仮定してもその患者数は2040年に現在の2倍に達すると予想されています。
運動器の疾患は、これらの加齢に伴って発症する慢性的な疾患に加えて、スポーツ外傷や労働災害、交通外傷などによる外傷性疾患などの多岐にわたっています。将来、専門科として整形外科を希望される先生はもちろん、他科への進路を考えておられる先生も、初期臨床研修期間中に何らかの形で整形外科を経験することは、今後の臨床活動に大いに役立つことは間違いありません。
当科では、上記の運動器疾患、多発外傷を含めた急性期疾患に対するプライマリ・ケアの知識と技能を習得することを目的に、研修医に、指導医がマンツーマンでエッセンシャルな診断、治療手技の指導を行い、かつ各領域の指導医が診療Groupの専門医が疾患の診療や治療計画について専門的な教育を行います。
当大学は私学の医療系大学病院であり、各診療科間の横の連携が極めて密であるのが特徴です。現代的な医療人の育成を目標に柔軟な研修制度が取り入れられており、これから研修を受けようとする若手医師のスキルアップに役立つ研修を用意しております。初期研修初年度から整形外科での研修が可能です。研修中は、指導医のもとで入院、外来診療の基本を体得し、整形外科診療の基本手技や診断に至る考え方を学んでいただきます。実技の習得には、適時、整備された人体モデルなどを使用します。
なお本システムの管理・運営は、藤田保健衛生大学病院卒後臨床研修センターが行います。当大学病院での初期研修をご希望の方は大学病院のホームページをご参照下さい。