当科の特色

1、新規治療の試み

 

1)神経疼痛治療薬ノイロトロピンの新たな機能発見~認知症への応用

 神経疼痛治療薬であるノイロトロピンが、神経細胞からの神経栄養因子類を分泌させる作用から認知症に対して強い治療効果を示す事をアルツハイマー病モデル動物を使用した研究より明らかにし国際一流誌に報告しました。また、特許の申請をしました。今後認知症患者への新たな原因治療薬となるか否かを検証する予定です。


2)非ヘルペス性辺縁系脳炎における新規抗体の発見

 いまだ未知の部分が多く、近年の神経学分野でトピックスとなっている非ヘルペス性辺縁系脳炎の一部に新規の抗体(抗中性糖脂質抗体)を世界で初めて発見し報告しました。今後の同疾患の診断や治療の進歩に貢献いたします。

 

3)脊髄小脳変性症に対する少量間歇的TRH療法

 本薬剤は国により脊髄小脳変性症の治療法として既に認可され、これまで多くの患者さんに使用されてきました。しかし、治療に反応を示す方は全てではなく、効果の乏しい患者さんを如何に少なくするかが大きな課題でした。我々の教室および関連大学病院ではこの課題に回答を見つけるべく現在まで種々検討を行ってきており、その中からより良い投与方法(商品名ヒルトニン 1mg筋肉注射 3日に1度)を見出してまいりました。これまでに従来の投与方法や内服(商品名セレジスト)で効果が乏しいと思われる方はご相談下さい。