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第12回全国X線CT技術サミット
日時:2008年8月9日
場所:札幌コンベンションセンター 前のページに戻る。
第12回全国X線CT技術サミット(札幌)レポート
辻岡 勝美 今年は札幌CTサミット そういえば、今年は洞爺湖でサミット(主要国首脳会議)があったんですよね。こっちはCTのサミットです。CTサミットも今年で第12回、あっちへ行ったり、こっちへ来たりで回を重ねてきました。今年は札幌、当番世話人は札幌医大の平野先生、実行委員長は同じ札幌医大の原田先生、そして、北海道のCTグループの面々が実行委員でした。会場は2年前に秋季学術大会が開催された札幌コンベンションセンターSORA、本当にレイアウトがよくて、広くて、CTサミットに最適な会場でした。 今回のCTサミット、第27回北海道ヘリカルCT研究会との合同開催ということで内容も盛りだくさんでした。特筆すべきは、一般演題(ポスター)、機器展示、機器メーカーのランチョン、etcと新企画も多く、大変充実したものでした。 第27回北海道ヘリカルCT研究会 へえ〜、もう27回になるんですか〜。じつは、北海道ヘリカルCT研究会の第1回目は私、辻岡が参加したんですよね。当時、宮下先生のところ(耳鼻咽喉科麻生病院)で「ビームトリマーで0.5mmスライス」という話があって、「それなら測定させてもらおう」ということで、ファントムを持って札幌へ、そのついでに講演をしたのが第1回北海道ヘリカルCT研究会だったと思います。当時から北海道の方々のCTに対する熱い熱意を感じておりました。そうそう、そのときのスライス厚、外挿法で測定したのですが、0.48mm(FOV中央)でした。2泊ぐらいしたでしょうか。連日、夕方から夜中の2時、3時までスキャンをしていたことを思い出します。宮下先生、あの時はお付き合い頂きありがとうございました。 今回の北海道ヘリカルCT研究会は広島市民病院の西丸先生、東北大学の森先生の講演でした。西丸先生は以前からRSNAなどでもご一緒しましたが、飄々としていますが、奥が深い。大変わかりやすい講演でした。森先生は東芝の第4世代CTであるTCT-900Sの開発者、ヘリカル開発時の重要な装置です。装置を作る側の話としてすごく興味深い内容でした。 一般演題(ポスター発表) 今回、CTサミットの新しい試みとして一般演題(ポスター発表)がありました。初めての試みで心配していたのですが、演題数30、どれも力の入った素晴らしいポスターでした。最近、RSNAやECR、そしてJRCまで電子ポスターになっていますが、やっぱり紙のポスターも捨てたもんじゃないですね。私の研究室の学生も発表させていただきましたが、ポスターを作ることは一種の教育効果があると感じました。そして、優秀な発表には金賞・銀賞・銅賞、そしてデザイン賞と表彰があり、これもCT研究の励みになるものと感じました。 このポスター発表、来年以降も同様に企画されるようなので、多くの方の参加を期待しています。 機器展示+ランチョンセミナー CT装置・インジェクター・ワークステーション等の企業はCT技術にとって重要な役割を果たしています。我々、放射線技師は装置がなければ仕事ができないのですからね。今回、多くの企業から機器展示がありました。また、機器展示ブースだけでは多くに伝わらないということで、機器展示会場のすぐ横でシアター形式のランチョンセミナーもありました。次から次へと新しい技術のオンパレード、いや〜、機器展示って、ほんとに楽しいですね。 この機器展示、我々の藤田CT研究会も「ファントム工房」ということで参加させていただきました。ついでにランチョンセミナーもやっちゃいました(飛び入り発表でした)。ファントムは「作って終わり」というものではなく、「みんなに使ってもらわなきゃ」という考えで、無謀にもファントムの機器展示です。新型ファントムも数多く出展しました。ファントムについては、近日中に本ホームページにアップする予定です。会場で貴重なご意見を下さった皆様、ありがとうございました。 そして、CTサミット 今年のCTサミットのテーマは「良好な3次元画像の作成のために」。さすが、札幌医大の平野先生の企画です。ワークショップでは基礎編、応用編が講演されました。3次元表示も技術的な問題から臨床利用まで多くの知識が必要です。特に、三次元表示特有のしきい値・造影法・表示法など、放射線技師として技術を駆使することが臨床での有用性につながるものと思います。 そして、教育講演として最近話題のプラークの話、日比野病院の久米先生の講演でした。タイトルどおり「誰でもわかるプラークの基礎知識」。CT・MR・USにおけるプラークの描出についての話もあり、大変ためになる講演でした。 最後は特別講演、岩手医大の佐々木真理先生の「脳神経CTの最前線:標準化と最新技術の動向」でした。特に、標準化ではASIST-JAPANによるfunctional studyの経緯などを詳細にわかりやすく話されました。 最後に 今年のCTサミット、参加者は400名を越えたということです。北海道以外からの参加者も多く、今や、全国X線CT技術サミットはCT技術に関する全国的なイベントとなってきたと思います。 「今年のCTサミットの話題は?」 「CTサミットに行けば新しいCT装置・CT技術がわかる」 「まずはCTサミットから」 そう巷で言われるようなものになってきました。 これからも、「CTやってるならCTサミットに行かなくっちゃ」そんなふうになっていけばと思っています。 来年は沖縄 ちなみに、来年の第13回全国X線CT技術サミットの開催地は沖縄です。日程は平成21年7月4日(土)。夏休み前だから飛行機もちょっとは安いでしょう。多くの方々が参加されることを期待しています。一般演題もお待ちしております。 学生レポートはこちら |
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札幌コンベンションセンターSORA 会場ホール 機器展示と一般演題(ポスター発表) 藤田CT研究会「ファントム工房」の展示 CTサミット講演会 ポスター発表の金賞は 北海道大学病院の山下先生でした。 |
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