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辻岡です。
先週、広島大学でJSCTがあったのですが、今週もお出かけです。目的地は長野市。北信ヘリカル勉強会で講演です。一緒に行ったのは卒論生、4年の鹿山君。先週は9人でほぼ満席状態でしたが、今回は2人と空車状態で長野に向かいました。最近、我々の研究室で「長野」と言えば「そば」。長野インターの近くの「お地蔵そば」が注目です。普通の蕎麦の3倍はあるでしょうか。昼食時にはご飯と生卵まで付きます。毎回、これを食べて研究会は満腹です。「また食べ過ぎちゃった~」
北信ヘリカル勉強会には何回も行かせていただいていますが、今回のテーマは「CT造影検査:再考」ということで、造影CT検査のための基礎知識をということでお話させていただきました。さすがに、造影CTのメッカである長野で「TDCがどうのこうの」という話は無理です。そこで、ビームハードニングや流速、造影剤の希釈などについてお話させていただきました。
今回の講演内容「造影CT検査に必要な知識と応用技術」は以下のとおりです。 プログラム
1.血流速度と造影剤濃度の関係
2.ビームハードニングとCT値の関係
3.体重による造影剤量決定について
4.造影CTの表示アイデア
1. は以前に学会で発表した造影剤注入が血管断面積で希釈され、血流速度が遅くなるという内容です。この実験、CT装置を使用せずにコーヒーを使って光学的に測定をしたので覚えている方もみえるでしょうか。
2. ビームハードニングの話です。管電圧や被写体の大きさ、ボウタイフィルタなどでCT値が変化します。造影CT検査でコントラストを上昇させるためにはビームハードニングについての理解も必要です。ついでに、カッピング・アーチファクトの発生機序についてもお話させていただきました。
3. これは、現在、我々が行っているスキャノグラフィで造影剤量を決定しようというアイデアの紹介です。自己申告の体重はなかなかあてになりませんから・・・。
4. もう20数年前のアイデアですが、私はDSC-CTA(dynamic subtraction cine CT angiographyの研究をしていました。そのへんの技術についてお話させていただきました。
私の講演に続いて、岐阜大学の近藤浩史先生のお話がありました。テーマは「造影CTの温故知新」。造影技術の最初から最後まで、大変わかりやすく、ためになる講演でした。一緒に参加した鹿山君、しっかり理解できたでしょうか。
今回も北信ヘリカル勉強会に参加できて本当に良かったと思いました。この勉強会は、チームワークもよく、和やかに活動されています。地域でCT研究を進めるためには理想的な形の勉強会でしょう。これからも北信ヘリカル勉強会が活発に活動されることを望んでいます。また、今後も大学の学生たちを連れて参加したいと思っています。
(辻岡勝美)
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 姨捨のサービスエリアで休憩(鹿山君)。

お地蔵そば(ランチタイムはご飯と生卵がサービスで付きます)
 もう少しで完食です。
 満腹です。

時間があったので、再来週の「潮風セミナー」のために花火を買いに行きました。
 店内は花火がいっぱい。(50連発って・・・)
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