東口彩映子   武藤淳   山城慧   大見達夫   伊藤圭介   早川基治   定藤章代   森田功   長谷川光広   廣瀬雄一   
日本老年脳神経外科学会プログラム・抄録集 33rd 117-121 2020年
過去6年間の75歳以上の高齢者135例のうち、手術適応であるが意識障害が軽度のため経過観察とした急性硬膜下血腫症例18例(男性8例、女性6例、平均年齢83歳)を対象に、亜急性期に増悪し手術を行った9例(O群)と保存的経過観察を継続した9例(P群)に分けて比較検討した。その結果、O群はP群に比して平均年齢が高く、正中偏位が強く、有意差を認め、O群の多くに基礎疾患、脳萎縮、正中偏位、厚い血腫を認めた。増悪時の所見は血腫増大7例、急激な脳浮腫増大2例で、手術は開頭術2例、小開頭術2例、穿頭術5例...