平野 哲   才藤 栄一   田辺 茂雄   加藤 正樹   角田 哲也   後藤 豪志   
MEDICAL REHABILITATION (209) 39-46 2017年5月
対麻痺者の歩行再建に対するリハビリテーションロボット活用への期待が大きい。完全対麻痺者の場合、ロボットを用いても麻痺の回復は難しいが、歩行自立支援ロボットによる歩行再建が期待できる。両下肢の間に主要な構造を配置した内側系ロボットは、立位安定性や現実因子において優れており、対麻痺者の実生活における早期の実用化が期待される。下肢運動機能や歩行能力の改善が期待できる不全対麻痺者は、歩行練習支援ロボットのよい適応であり、最終的な目標はロボットなしでの歩行能力向上である。歩行練習支援ロボットは部分体...