沼田 茂樹   岩田 洋平   岡本 昌隆   山本 幸也   稲熊 容子   溝口 良順   松永 佳世子   
Skin Cancer 29(3) 258-263 2015年2月 [査読有り]
62歳、男性。初診の6ヵ月前から躯幹・四肢に環状の紅斑を生じた。皮膚生検でCD8陽性異型リンパ球が血管周囲および表皮内へ密に浸潤する像を認め、CD8陽性皮膚T細胞性リンパ腫が疑われ当科へ紹介された。初診時、全身に多発する環状の紅斑と紅色腫瘤を認めた。末梢血に異型細胞はなく、PET-CTを含む画像検査では、皮膚に多発する腫瘤への集積像を認めたが、他に異常集積は認めなかった。受診後より皮疹が急速に増悪し、末梢性T細胞リンパ腫、非特定としてCHOP療法を開始した。その後、追加の精査にて浸潤細胞は...