近藤 まや   沼田 茂樹   岩田 洋平   有馬 豪   永井 晶代   杉浦 一充   
皮膚科の臨床 60(2) 149-152 2018年2月
症例1:38歳,女性。2年前よりある右肩甲部黒色斑が,数カ月で急速に増大した。近医で切除標本からaneurysmal fibrous histiocytoma(AFH)と診断された。深部断端陽性のため当科を紹介受診し,拡大切除を施行した。症例2:29歳,男性。半年前より右上肢に小結節を自覚し急速に増大した。部分生検でAFHと診断され当科で拡大切除を行った。2例とも切除断端は陰性で,術後再発は認めていない。AFHはまれではあるが,臨床像が典型的な皮膚線維腫とは異なり,ときに悪性腫瘍との鑑別が...