坂東宏樹   入澤聡   山田妃沙子   杉本達哉   織田裕行   平川昭彦   岩瀬正顕   村尾佳則   中谷壽男   木下利彦   
Bipolar Disorder 8 39-45 2010年 [査読有り]
症例は43歳女と48歳男で、いずれも抗うつ薬による治療中に躁状態となり、自殺企図に至った。両例とも抗うつ薬の使用が躁転と長引く病像に関与していた可能性が示唆された。抗うつ薬を使用する際にはBipolar spectrumに留意し、躁転した場合には抗うつ薬の中止と気分安定薬の投与が必要であると思われた。今回の2例ではいずれもバルプロ酸が有効であった。