沢田 光思郎   才藤 栄一   井元 大介   鈴木 由佳理   横田 元実   石原 健   戸田 芙美   
日本義肢装具学会誌 30(1) 11-14 2014年1月
ポリオ感染症の新規発症がほとんどない本邦において、一般医療現場では「過去の病」として認識・看過されている。一方、リハビリテーションの現場では、ポリオ罹患後数十年を経てポリオ経験者に生じる新たな筋力低下、疲労感増大などが、ポストポリオ症候群(post-polio syndrome;PPS)として注目されている。PPS発症・進行防止のためには、生活スタイルの改善、装具療法、運動療法が必要である。このうち装具療法では、必要最低限の機能を見極め、装具自体をシンプル・軽量化することで過用防止を目指す...