佐藤 嘉洋   岩崎 祐介   山田 貴久   森田 孝   古川 善郎   川崎 真佐登   菊池 篤志   内藤 尚   藤本 忠男   小津 賢太郎   近藤 匠巳   仙石 薫子   山本 泰士   河合 努   高橋 怜嗣   福並 正剛   
大阪府立急性期・総合医療センター医学雑誌 37(1) 83-86 2015年3月
症例は80歳代男性。11年前に急性前壁中隔心筋梗塞にて冠動脈インターベンション術(PCI)施行されている。今回突然胸背部痛が出現し、31時間後に当センター来院。収縮期血圧70mmHg台、心電図検査にて前胸部誘導でST上昇、心エコー図検査上左室前壁中隔に壁運動異常を認めた。緊急冠動脈造影検査で#6に完全閉塞認めたが、発症から24時間以上経過しておりPCIは施行せず、血行動態保持目的に大動脈内バルーンパンピング(IABP)挿入した。第3病日に聴診にて収縮期雑音を聴取。心エコー図検査上心室中隔穿...