志賀 守   伴 直昭   桑原 和伸   畑 秀治   大平 大介   那須 利憲   廣瀬 正裕   近藤 りえ子   堀口 高彦   
日本胸部臨床 71(12) 1254-1260 2012年12月
近年COPDは全身性炎症性疾患と認識されるようになり、さらにスタチンの使用がCOPDの生命予後改善に寄与するとの報告がなされるようになった。本研究では、血清脂質異常症を合併したCOPD患者に対するピタバスタチンの有用性を検討した。当施設通院中の%FEV1が50%以上の血清脂質異常症合併COPD患者26例で、文書同意が得られた患者を対象とした。ピタバスタチン投与前と投与3ヵ月後に炎症性マーカーを測定し比較検討した。結果、ピタバスタチン投与3ヵ月後で高感度CRPは有意に低下した(2,778.8...