岩田義弘   寺島万成   桜井一生   加藤久幸   岡田達佳   油井健宏   
耳鼻と臨床 57(2) 76-83 2011年3月
頸動脈再建を要した頸動脈小体腫瘍の1例を経験したので報告した。症例は、57歳の男性で左頸部腫脹が主訴であった。術前診断には造影CT検査が有用であり、Balloon Matas testは、頸動脈血行遮断の判定に有用であった。手術前日に栄養血管の塞栓術を行ったが、術中出血量の軽減に有用であった。人工血管で頸動脈の再建を行ったが、術後合併症なく経過良好である。(著者抄録)