齊藤, 英子   雑賀, 公美子   森定, 徹   宮城, 悦子   藤井, 多久磨   高橋, 宏和   八重樫, 伸生   戸澤, 晃子   中山, 富雄   青木, 大輔   
日本がん検診・診断学会誌 29(3) 185-192 2022年1月 [査読有り]
子宮頸がん検診の手法の中で死亡率と罹患率の減少効果が直接的に示されたものは細胞診単独法のみで、現在わが国の地域保健・健康増進事業での検診手法としても採用されている。また子宮頸がんの原因とされるハイリスクHPV感染の有無を調べるHPV検査単独法は、研究での罹患率減少効果によって検診の有効性が示されたことから、近年では検診への導入がいろいろな国や地域で検討されている。一方、がん検診事業を実施して実際に対象集団における死亡や罹患の減少という効果を得られるかは、ある程度妥当な検診手法を用いたうえで...