キャンパス・ハラスメントの防止・対策

キャンパス・ハラスメントの防止・対策

藤田医科大学 学長 湯澤 由紀夫

学生部長
石原  慎

藤田学園は、医療系総合大学として本学に集う学生が、お互いに相手の立場を尊重し、健全で快適な学生生活環境及び教育・研究環境の中で修学に励む事が出来るように最大限の努力を続けていきます。
キャンパス・ハラスメントは、学園内に所属する学生同士や学生・教職員間などの人間関係を背景として、人権を無視・侵害し、相手の望まない性的な言動、あるいは不快な行為・脅迫・嫌がらせなどにより修学上の不利益や身体的・心理的な傷害を与える行為です。将来、医療の現場で活躍する人材を教育する機関として、また本大学病院の理念である「我ら、弱き人々への無限の同情心もて、片時も自己に驕ることなく医を行わん」の理想に反する容認できない行為です。

あらゆるハラスメントを根絶し、明るく楽しい学生生活が送れるような環境を皆さんと一緒に作り上げていきましょう。

藤田学園は、キャンパス・ハラスメントのない教育環境を整備するために、キャンパス・ハラスメント対策委員会を設け最大限の努力を続けています。

藤田学園はキャンパス・ハラスメントを なくそう、防ごう、気づこう、許しません!

本学の学部生、専門学校生、大学院生、留学生、研究生、科目等履修生、聴講生等の本学で教育を受ける立場のみなさんを対象に、藤田学園キャンパス・ハラスメントの防止・対策等の内容を以下に分かりやすく記載しました。
  • 本学では、学生の皆さんが、キャンパス・ハラスメントのない、快適で、充実した教育環境で、学生生活を送れるよう努めます。
  • 本学では、キャンパス・ハラスメントが生じないよう、また生じた場合、迅速に秘密厳守で問題解決に努めます。
  • 本学では、キャンパス・ハラスメント防止対策の周知徹底を全教職員に図り、啓発に努めます。

セクシュアル・ハラスメントの申し立て事例から

セクシャル・ハラスメントとは、相手方の意に反する性的な言動あるいは不快な行為・脅迫・嫌がらせなどによって相手方に不快感や不利益を与え、修学・就労や、教育・研究・課外活動の環境を損なうことを指します。

『言葉』によるセクシュアル・ハラスメント

言葉によるセクシュアル・ハラスメント申立
例えば…
  • コンパなどの飲み会で「異性経験は?」「彼氏はいるの?」などプライベートな質問をされ不愉快であった。
  • 交際を断った先輩に「あいつは異性にだらしない」などの噂を流された。
  • 研究室で性の話題が多く不愉快であるが、評価に反映するかと思うと話をあわせなければならず、研究室に行くのが苦痛である。
  • 担当教職員から、性的要求を拒否した学生に対して単位を与えないと脅された。

『行為』によるセクシュアル・ハラスメント

身体接触、迷惑行為、迷惑電話等によるセクシュアル・ハラスメント申立
例えば…
  • 実習先の病院で実習指導者が不必要に接触してくるが、今後の指導・評価への影響も考えると「いや!」と言えず悩んでいる。
  • コンパなどの飲み会への参加を強要し、お酌をさせたり隣りに座らせたり、無理やりデュエットを求める。
  • 交際を断った先輩が毎晩後をつけたり、携帯電話に執ように電話やメールをしてくる。

『目』によるセクシュアル・ハラスメント

視覚的なものによるセクシュアル・ハラスメント申立
例えば…
  • 身体の上から下までじろじろ嘗め回すように見られ、屈辱的であった。
  • 研究室・教室で性的描写の写真集・雑誌や画像をわざと見せ、見ていて不快であった。

ハラスメントにあったり、見かけたら

ハラスメントにあったら

  • 不快な気持ちや屈辱感を相手に言えなかったとしても、逃げられなかったとしても、ハラスメントは多くの場合「No!」と言えない状況で起こるのです。
  • 「自分を責める必要はありません」一人で悩んだり我慢せずに、相談窓口員や周りの人に相談しましょう。
  • 繰り返されるのなら、記録(メモ・録音)をとっておきましょう。見ている人がいたら、その人にも確認をお願いしてください。

ハラスメントを見かけたら

  • 周りでハラスメントな場面を目撃したら、黙って見過ごさないで加害者に注意をし、被害者を助けてあげましょう。
  • 被害者の相談にのって精神的に支えてあげ、決して被害者を責めないで下さい。要請があれば証人にもなってあげましょう。
  • 相談窓口は目撃したあなたからの相談・情報も受け付けます。

ハラスメントの加害者にならないために、なってしまったら

  • あなた(加害者)の意図に係わらず、相手が「不快である」、あるいは「嫌がらせ」と感じた場合、それがハラスメントです。多くの場合、相手(被害者)が拒否の意思表示が出来ない立場にあり、同意や合意と勘違いしないで下さい。
  • 加害者になってしまったのではないか、したつもりはないのに、と思ったら悩まず相談窓口員に相談しましょう。
  • ハラスメントは学生間、同姓間でも起こり、逆ハラスメントも考えられます。

ハラスメント学外相談窓口(無料)

学内、友達等に相談しづらい場合は、下記の学外相談窓口(無料)もあります。

ウイルあいち相談コーナー電話相談 052-962-2614
イーブルなごや 相談室 052-321-2760
女性の人権ホットライン 0570-070-810
愛知県警警察本部(性犯罪被害相談) 0120-67-7830
愛知県弁護士会(女性に対する暴力) 052-571-3110

ハラスメント被害から解決までの道のり

学園への相談・訴えに対するプロセス

本学のキャンパス・ハラスメント相談窓口及び対策委員会では、あなたのプライバシーを固く守りつつ、問題の解決に努めます。