医学部 医学科 ６年
Y.O
これからの医療の発展に興味をもっており、最新機器を取り入れている本学に魅力を感じました。また、詳しく調べているうちに海外留学やカリキュラムなどが充実していて、かつ非常に教育熱心な大学であると感じ、ますます興味が湧きました。
実際に入学してみると、病院にはダビンチという手術支援ロボットなど最先端技術を用いた機器がたくさんあることに感動。臨床実習中にそれらを使うことができて貴重な体験になりました。教育病院は国内でも最大規模を誇り、最先端医療からリハビリ・地域医療といった分野まで幅広く学ぶことができます。また、本学には指導教員制度があり、指導会などを通して先生方と本音で話せる機会があるので、卒業後の進路についても相談できて、将来を考える上でも有用でした。
4年次からは、緩和・リハビリ、循環器内科、神経内科、地域医療などの臨床実習を行います。座学とは異なり、実習では実際の患者さんに向き合って病気を考えていく必要があります。これまでは、病気の特徴や効率的な治療法といった医学を学んできましたが、実習に入ってからは患者さんの人格・感情・背景・人生観を重んじて考える重要性を知りました。
口頭試問の授業では、座学で学んだ知識をどう臨床に生かすのかという医師の基礎を学びました。座学でこれまで学んできた知識が本当の意味で理解できるようになり、バラバラだった知識を一つにつなげて、それを実践的に使いこなすための「知恵」に昇華させています。知恵をいくつも用いることで、患者さんに最大限の治療を行うことができるのだと理解できました。
私自身、子どもの頃から病気やアレルギーに苦しんできました。病気の最も厄介な点は、病気自体ではなく、罹った時の「苦しさ」「寂しさ」「未来への不安」といった負の感情ではないかと思っています。病気と一人で闘うことはとても辛く耐えられないことです。そんな時に、医療者が患者さんの味方であること、また患者さんの苦しさに共感できれば、病気に対して前向きに闘っていけるのではないかと思います。
もちろん、私が経験したことのない病気などに対してすべて共感することはできないかもしれません。だからこそ、これからの臨床実習、そして臨床の場で、多くの患者さんの声に熱心に耳を傾けて、より病気の苦しさを理解し、共感できる医療者になっていけたらと思っています。
