臨床経験を重ねて、今までの学びを治療に生かせる知識にする | 藤田医科大学 高校生向け特設サイト

藤田医科大学 高校生向け特設サイト

医学部の学び

医学部の学び

臨床経験を重ねて、今までの学びを治療に生かせる知識にする

医学部 医学科 5年

R.K

臨床実習で手術に立ち会い、術前後の患者さんと関わりも経験

藤田医科大学は、医療分野での優れた研究と教育があり、ダヴィンチなどの先進的な医療施設を備えた大学病院で実習を行えるのが大きな魅力です。
4年次になると3カ月間の本格的な臨床実習がはじまります。実習では、手術に立ち会い、手術をする先生のサポートや手術後の傷口の縫合などを先生の指導のもとで行いました。そして、手術後は患者さんへの回診を行い、術後の病状変化や傷口に異変はないか、苦痛や不安に思っていることはないかを確認。回診では、話しやすい環境を作り、患者さんが答えやすいように質問することを心がけました。また他の医療従事者とは正しい情報共有が大切。なるべく簡潔に、要点だけを伝え、さらに話し方によって受け取り方や感じ方が変わってしまうこともあるため、疲れている時でも、口調や声色などに気を付けるべきだと学びました。

医学部の学び

共用試験でこれまでの知識を確認。知識を定着させ臨床での学びにいかす

臨床実習の前には、共用試験「CBT」「OSCE」を受験します。「CBT」の受験では、今まで学んだことを活用しながら症例について考えることが多く、今まで学んだ知識を整理しながら1つの症例をさまざまな角度から考察し、原因や病名などを考えることができるようになりました。また「OSCE」では問診の試験があり、症状の鑑別にはどんな質問をすべきか、質問する際の注意点などもあわせて考えました。
こうして臨床で必要な知識や技術を試験によって再確認した後に行った臨床実習では、他の医療従事者との関わり方や患者さんへの接し方など、現場でないと身につかないことを学べ、人間的な成長も実感しています。また、指示される前に自分ができることはないかと考えながら行動する力も身につきました。

患者さんの考えや不安に寄り添って誰もが満足する治療を

私は将来、患者さんの抱える不安、苦痛などを理解し、患者さんに納得のいく医療を提供できる医師をめざしています。良い治療を提供するのは医師として当然のこと。しかし、患者さんの考えや不安に寄り添った治療でないと満足してもらえません。患者さんの背景に隠れている問題はないか、もし問題があればどう対処すれば良いかを深く考えることでより良い信頼関係を築けるのではないかと思います。今後も臨床実習などの現場経験を通じて、多くの患者さんとコミュニケーションを取って病気について理解を深め、1人ひとりにしっかりと向き合える医師になりたいです。
今後は、日本の医療従事者不足がさらに大きな問題となるでしょう。AIを活用しながら医師の業務負担を軽減し、より良い医療を提供することにも興味を持って関わっていきたいと考えています。

医学部の学び