医学部 医学科 卒業
K.M
私が本学を志望したのは、藤田医科大学病院が最先端の医療を担っているからです。全国トップクラスの病床数を誇り、最新の医療機器をはじめ、診療科もほぼすべて揃っています。そのような環境で臨床実習を行いたいと思いました。
医学部だけでなく、医療科学部・保健衛生学部も集まり、アセンブリなどで交流して意見を聞くことで、学生のうちからチーム医療について考えることができるのも魅力でした。
入学して感じたのは、熱心に指導してくださる先生が多いことです。疑問に思ったことを質問しやすいため、理解が深まります。手技についても、業務終了後にトレーニングセンターなどで指導してくださいました。臨床実習では最先端の医療技術を学べるだけでなく、手術支援ロボット「ダビンチ」などの医療機器を体験する機会もあり、とても勉強になりました。
6年次の実習先として選んだのは、認知症・高齢診療科です。高齢者は複数の疾患を抱えていたり、診断が難しい疾患を患っていたりします。それまでは、診断のついた病気を縦断的に学ぶ機会が多かったため、違う視点から見ることで知識が整理されました。典型的な症状が現れず原因を特定しにくい患者さんに対するアプローチを先生に質問したところ、まずは薬の影響を考えることが大切だと教わりました。肝臓や腎臓の機能が低下することで薬の血中濃度が変動し、副作用が起こりやすいからです。
同科を含めこれまでの実習を通じて感じたのが、机上での知識と臨床現場の違いです。特に迅速な判断が求められる救急の現場では、知識と判断能力は別物であると痛感しました。適切な医療を提供するには、知識を身に付け、判断能力を磨き、コミュニケーション能力を高めることが重要であると再認識しました。
学びを振り返ると、1年次からチームで議論する場面が多かったです。大学病院が併設されているため実際に患者さんを目にする機会もたくさんありました。低学年からグループ学習と実習を経験することで、4・5年の臨床実習では、現場と机上で学んだ知識を結びつけてスムーズに取り組めました。6年次では、これまでの知識と経験をより確実にするため、国家試験の問題を解く際には必ず実際の患者さんをイメージしました。机上の試験であっても自分の判断が患者さんの運命を決めるという意識で臨むことで、現場での判断にも自信が持てようになりました。
私が志すのは外科系です。外科医が中心となって手術というミッションに臨む姿に一体感を感じ、そのチーム感に憧れました。希望する整形外科は、小児から高齢者まで対象が幅広く、手術も多種多様です。骨折などで手術を受けた患者さんが、元気に退院していく姿を見届けたいと考えています。
