2021.6.18（金） 17:30-19:00
加藤 弘明先生 JA三重厚生連三重北医療センター菰野厚生病院
義足のランニングサポートの実際
今回は菰野厚生病院の加藤弘明先生をお招きし、義足のランニングサポートの実際というテーマでお話しいただきました。
加藤先生は約10年前より整形外科医として義肢装具の診療に広く関わっておられ、そのほかにも一人の義足患者と出会い走りたいという希望を叶えるため大和鉄脚走行会を発足され、大和鉄脚走行会からはマラソン大会出場者だけでなくパラリンピック選手も輩出しています。
本公演では大和鉄脚走行会で行われている義足のランニングサポートについて動画を交えてご講演いただきました。
ランニングサポートに大切なのは「仲間の力」であるという。
仲間の力とは、色々な人が集まる、様々な課題に対し一緒に考えて解決する、効果的に協力することなどが挙げられます。大和鉄脚走行会では義足ランナーや理学療法士・医師・義肢装具士などのサポーター、模擬義足ランナーが集まり練習を行っています。義足ランナーだけでなく多くの職種が集まることで知識の共有ができ、また膝折れ・あせも・装具の破損などの様々な課題に対し多様な動きやアイデアで一緒に考えて解決することが可能となります。ロールモデルを行ったり、競争し合うことで効果的に協力できることも利点の１つです。
一方で、加藤先生には川村次郎先生という恩師の存在があり「患者さんのやりたいことにどこまでも付き合うという姿勢そのもの」を学んだそうです。
我々のようにリハビリに携わる医師、療法士へのメッセージとして、患者さんの「歩きたい」を引き出すのは、医師や療法士など患者さんと関わる人の言葉や関わりであると強く熱心にお伝えいただきました。
藤田医科大学七栗記念病院 七栗記念ホール
〒514-1295 津市大鳥町424−1
<2021.6.19>