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会長挨拶


第48回日本胆道閉鎖症研究会の開催にあたって



第48回日本胆道閉鎖症研究会会長
鈴木 達也(藤田医科大学医学部 小児外科学講座 教授)
第48回日本胆道閉鎖症研究会の開催にあたりましてご挨拶申し上げます。
伝統ある本研究会を主催させていただきますことを大変光栄に存じます。藤田医科大学小児外科としましては、橋本俊会長(第34回、2007年)に続き2回目の開催となります。
皆様のご指導とご支援に心より感謝申し上げます。

本邦における胆道閉鎖症の治療成績は、生体肝移植の導入以降32年を経過し、全体としては安定したものとなってきました。しかしながら自己肝生存率は未だ十分に満足な状況とは言えません。一方、成人期に達した患者さんも増加し、新たな問題も指摘されるようになってきました。そこで、今回のテーマを『胆道閉鎖症の いま、そしてこれから』としました。胆道閉鎖症の病因、診断から治療および予後まで、胆道閉鎖症の「いま」を知り「これから」どこを目指せばよいのかについて、有意義な議論を交わすことのできる学術集会になればと願っております。
藤田医科大学では、葛西手術は勿論、小児生体肝移植のレシピエント手術も小児外科医が担当しています。小児外科医としてはできる限り自己肝生存を目指したいという思いと、移植医としてはなるべく良い状態で移植手術を行いたいという思いとのジレンマに悩むこともあります。そこで、特別講演として国立成育医療研究センター臓器移植センターセンター長の笠原群生先生に『移植医から見た胆道閉鎖症の患者さんに対する肝移植のタイミング』をお願いいたしました。また、要望演題を『胆道閉鎖症に対する肝移植の適応とその適用時期』とし、多くの興味ある演題の応募をいただきましたので、ミニシンポジウムを企画しました。
演題の応募をお願いしていた時期はCOVID19感染第5波の真っただ中であり、研究会の現地開催が可能か危惧しておりました。簡単ではありますがハイブリッド形式の開催とし、リモートでもご参加いただけるようにいたしました。幸いなことに第5波は終息し、皆様を名古屋へお迎えして活発な議論を交わすことができそうです。今回の研究会が実り多いものとなるよう、ぜひとも多数の方々のご参加をお待ちしております。

落ち着いたとはいえ、COVID19感染第6波も懸念されます。皆様にはくれぐれもお体にご留意いただき、研究会に臨んでいただきますようお願い申し上げます。