研究について
 遺伝性多発性
   嚢胞腎症
 心筋症
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■ 2012. 07. 17 ランチョンセミナ―を開催しました。 内容はこちら(15M)
 医学研究における実験動物の果たす役割は大きい。特に自然発症あるいは遺伝子改変の疾患モデル動物はバイオメディカルリサーチに不可欠な要素をなしている。疾患モデルの重要性に鑑み、本センターではマウス、ラットおよびハムスターの各種の自然発症モデルを開発・維持している。これらは学内・外の多くの研究者との共同研究において大いに利用されている。そのうちの下記の系統についてはセンター独自の研究として基礎的研究を進めている。

 
 ヒトの多発性嚢胞腎症(嚢胞腎、PKD)は、両側の腎臓に液体を貯留した嚢胞が多数認められるとともに高血圧、肝嚢胞、大腸憩室、脳動脈瘤および心臓弁膜異常が合併する全身性疾患である。本講座では、嚢胞発生機序の解明と治療のための研究を継続して行っている。

polycystic kidney disease PCK rat PKD 嚢胞腎
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 嚢胞性腎臓疾患モデル動物を用いた研究  詳細はこちら
 我々の基礎研究を基に、臨床治験が行われています。 情報はこちら
 この疾患は、まだ治療薬がなく、患者さまの間から臨床治験の実施が強く求められています。

 
キーワード 嚢胞腎、多発性嚢胞腎、嚢胞性腎臓疾患、PKD, ADPKD, ARPKD, Cy, PCK, pcy, cpk, ,jck, cAMP, ERK, B-Raf,sodium pump, basement membrane, extracellular matrix, fluid, proliferation, methylprednisolone, paclitaxel, probucol, androgen receptor, water intake, vasopressin, PPAR
研究代表者 長尾枝澄香(旧名 静子) Shizuko NAGAO Ph.D.
共同研究者 釘田雅則、吉原大輔、山口太美雄、西井一宏、森田美和
Masahiro Kugita Ph.D., Daisuke Yoshihara Ph.D., Tamio Yamaguchi Ph.D., Kazuhiro Nishi Ph.D., Miwa Morita Ph.D.


 
 Dahlラットは、自然発症の高血圧ラットであり、飼料に食塩添加(4%)させることにより確実に高血圧症を呈する。SHRと比較して、食塩添加しない場合でも高血圧症を呈するが、その血圧は150〜160mg/Hgと中程度である。この中程度の自然発症高血圧ラットにエゴマなどのαーリノレン酸が血圧効果作用を示すか検討している。

 
 心筋症ハムスターモデル動物として著名なUM-X7.1のCa沈着及び骨代謝異常に着目し、センターに導入した軟X線発生装置(SOFRON)を使用してCa沈着の経緯、舌との相関性の解析を検討するとともに、化骨状態の変化について検討している。


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