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講座情報
所属組織: 藤田保健衛生大学 (Fujita Health University School of Medicine)
講座名: 総合外科・膵臓外科
NAME: General Pancreatic Surgery
電子メールアドレス: tansui@fujita-hu.ac.jp
ホームページ: http://www.fujita-hu.ac.jp/~tansuihp/

講座スタッフ
教授堀口明彦
臨床准教授石原 慎
臨床准教授伊東昌広
講師浅野之夫
助教伊藤良太郎
助教志村正博
助教清水謙太郎
助教越智隆之
助教林 千紘
助手松尾一勲

概要
胆・膵疾患の手術的治療を中心に、病態、進行度に応じた総合的治療を肝・脾グループと協力しておこなっています。またスタッフがそれぞれ専門領域を持ち、高度先進的医療に対応しています。2005年度の胆膵疾患の総入院数は284例で胆道良性疾患136例、胆道悪性疾患42例、膵良性疾患26例、膵悪性疾患77例、その他3例でした。2005年の膵切除術は33例であり、うち膵頭十二指腸切除術は25例でした。また、膵の良性疾患あるいは悪性度の低い疾患に対しては十二指腸、胆道の血行を温存し、十二指腸、胆嚢、胆管をすべて温存する十二指腸温存膵頭全切除術や膵頭下部切除術、膵中央切除、脾臓を温存する膵体尾部切除術など、膵機能を温存した過不足のない術式を開発し、QOLの向上に努めています。最近、膵尾側の低悪性度の腫瘍に対して、低侵襲な内視鏡補助下による膵体尾部切除術を行い、入院期間の短縮をはかっています。切除不能および再発膵胆道癌には化学療法、放射線療法などの集学的治療を積極的におこなっています。とくに膵癌症例は年々増加傾向にあります。また、近年、術後の補助化学療法により予後の改善を認めています。胆道癌は40例であり、肝切除を含め過不足のない外科治療を心がけています。また、進行胆道癌で大量肝切除や膵頭十二指腸切除が必要な症例は、門脈塞栓術などの術前処置を行ってから根治術を施行し、術後合併症予防に努めています。腹腔鏡下胆嚢摘除術、膵頭十二指腸切除に対しては標準的医療の供給やQOLの向上をめざしクリニカルパスを導入しています。

治療成績
●膵頭部癌切除例の成績は、2002年の5年生存率が12.8%であったが、抗癌剤を初めとする集学的治療により5年生存率は15.6%に上昇しました。
●中下部胆管癌切除例の成績は5年生存率30.4%であり、根治度Aの5年生存率は46.8%である。Stage別では、Stage I66.7%、Stage II 50.0%、Stage III 25.0%でした。
●胆嚢癌切除例の成績は5年生存率48.4%、Stage別では、Stage I 100.0%、Stage II 100.0%、Stage III 43.6%でした。深達度別ではm 100%,mp 100%,ss 65%でした。
十二指腸乳頭部癌切除例の成績は5年生存率53.3%であり、根治度Aの5年生存率は63.5%でした。
 これらの成績は全国平均を上回っています。また、総胆管結石症の手術にCチューブを導入したことにより、入院期間を従来の半分以下に短縮できました。膵頭十二指腸切除、腹腔鏡下胆摘術、開腹胆摘術ではクリニカルパスの導入により、患者様にと安心とわかりやすい治療計画を提供しています。

研究
肝胆膵疾患を中心とした1)膵頭切除後の再建術式の工夫と術後消化吸収能、消化管運動の評価、2)膵ラ氏島移植、肝細胞移植、3)黄疸肝による手術侵襲の評価、4)大量肝切除術における術前、術中、術後評価など基礎的研究から臨床的研究まで幅広く研究活動をおこなっています。膵島移植や肝細胞移植に関しては世界に広く視野を持つため、アメリカ留学による共同研究を続けています。大学病院として高度先進医療だけでなく、 外科若い医師や学生へのクリニカル・クラークシップに基づいた教育も積極的におこなっており、さらに、研究は臨床に役立つよう目標をさだめて、高いレベルを維持できるように努めております。

Thu May 9 15:06:43 JST 2013

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