藤田保健衛生大学医学部 リハビリテーション医学 I & II 講座

医学生リハセミナー

2013年夏期医学生リハセミナーは4名の医学生と7名の研修医,3名の医師が参加しました.

今回は脊髄損傷と地域リハビリに特化したプログラムを企画しました.

参加者

大阪医科大学1年・信州大学2年・名古屋市立大学5年・信州大学5年

研修医1年(千葉)・研修医1年(愛知)・研修医1年(愛知)・研修医2年(愛知)・研修医2年(栃木)

消化器内科医師(静岡)・リハビリ科医師(愛知)・神経内科医師(奈良)・消化器内科医師(島根)・整形外科医師(熊本)

セミナー内容(一部をご紹介)

急性期リハビリ:ICUとNCUでの急性期リハビリを見学.

脊髄損傷のリハビリ:総論と排泄障害について知識を深め,移乗動作を体験.

リハビリ科開業医見学:地域リハビリの現場を見学.

移乗動作体験

(移乗動作実習)

バランス練習ロボット

(バランス練習ロボット体験)

電気刺激療法

(電気刺激療法体験)

参加者の感想

●医学部1年生:まだ1回生で医学の知識など全くない状態だったので少し不安でしたが,ホームページからメールで質問した際に1回生でも大丈夫ですと言って頂けたので参加を決めました.実際には分からないことも多く,これから先の必要な勉強量に不安も感じましたが,セミナー中はどの先生方も分からないことを聞くととても丁寧に教えてくださり,すごく有難かったです.リハ医学についても全く予備知識のないままのぞみましたが,今までは内科,外科,眼科といったような科しか知らなかったのですが,リハ医という存在や,リハ医の先生方がどのようなことをしているのかを具体的に知ることができて,とても貴重な体験ができました.初めて内視鏡を触ったり,介助の経験もさせて頂けたり,患者さんの自宅を実際にも訪問したり・・・とても楽しく,ためになるセミナーでした. 患者さんが院長先生に「先生のおかげでこんなに歩けるようになりました.ありがとう.」と言っていらしたのがとても印象的でした.改めて医学生になれてよかったと思いましたし,今後も患者さんを助けることのできる医師になれるよう一生懸命勉強しようと感じました.先生方,看護師の方々,療法士の方々,ありがとうございました.まだ1回生なので,また機会があればぜひ参加させて頂きたいです.

●医学部2年生:3日間,非常に濃密な時間を過ごすことができました.リハ科の社会的ニーズを実感するとともに,少しのことでも他科の医師にとって重要なことを知ることができました.学生にとってもわかりやすい内容でありながらも,研修医の先生方にとってもニーズの高いものであったと考えると,まだまだ医療現場においてリハの需要のギャップは大きいと感じました.また,現状だけではなく未来の夢のある話も聞くことが出来たのは非常に興味深く,臨床・研究ともにホットな科だと実感しました.医局の方々には3日間を通して本当に良くして頂いて充実したセミナーになったと思います.ありがとうございました.また次回の参加してみたいと思います.

●医学部5年生:もともと神経内科志望でしたが,リハの重要性を感じる機会がいくつかあり,未だ未発展の領域が多いので研究しがいがあると思い,今回セミナーに参加させて頂きました.自分の大学にはリハ科の授業はほぼないので,初めて知ることばかりで大変おもしろかったです.また,ただ興味はあったもののリハ科医師というものがいったい何をする仕事なのか,具体的なイメージが何一つなかったのですが,今回のセミナーでかなり明確なビジョンをもつことができました.七栗では一般病棟の暗い雰囲気とは違って,前向きにリハに励む患者さんの姿が印象的でした.まだ自分の進路は決められませんが,選択肢の一つにリハ科というものが浮かんできたように思います.またセミナーに参加するきかいがあればよろしくお願いします.

●医学部5年生:今回リハテーション体験セミナーに参加させて頂き,本当に様々なことで勉強させて頂いたり,よくしてくださってありがとうございました.リハについてはほとんど知らなかったのですが,その必要性と重要性を知ることが出来ました.医学部で勉強していて,体を動かして自分の生活をおくれることがどれほど大切か今まであまり考えてこなかったように思います.病気の治療のみならず,その後の患者さんの生活までも考慮できる医師になれたらと思いました.3日間参加させて頂いたことで,アカデミックな部分も見学させて頂いて,リハの研究がどういうものか少しわかりました.バランス訓練ロボットは特に興味深かったです.脊髄損傷の人の生活というのは,制限が多いものだと実感しました.しかし,車を運転できたり仕事ができたりする人もいることを知れました.

●研修医1年:今回,リハの最先端のことや,トピックなど知れてリハに興味がわきました.参加してよかったです.リハ医の1日や,小児リハについて知れたらと思います.2日間だけでしたがどれも面白く飽きることのない内容で満足でした.

●研修医1年:貴重な体験ができて,ありがとうございます.リハ治療の体験もよかったですが,半測空間無視という,実際に患者さんが置かれている状況を実体験できたのは実感がわいて良かったです.また,実際の患者さんの例をとって,どんなリハ処方がいいいか,ゴールはどこなのかをまず自分たちで考えるのも,医師としての実感をより強く感じました.今日はありがとうございました.

●研修医2年:初期研修中リハローテがないカリキュラムであったため忘れがち(軽視しがち)な分野でありましたが,今回セミナーを通してリハの重要性を再確認しました.特に誤嚥関係は日常のレーテ中もよく出くわし,対応に困る問題であったので今回のセミナーがためになりました.今後活かしたいです.このような垣根の低くしかし実のあるセミナーを開催する藤田のリハ科はすごいと思いました.ありがとうございました.

●研修医2年:1日だけの参加にも関わらず,参加を受け入れて下さりありがとうございます.ふだん勉強することが少ないリハについて学べたこと,実際の検査,開業されている先生のお話を聞くことができて非常に有意義でした.また,時間をみつけて参加したいと思います.

●医師3年目:嚥下内視鏡で,実際に体験できたのはよかったです(患者側としても).消化器内科,内科で誤嚥や肺炎症の患者さんをもっていますが,リハ科としての視点を学べました.今後の診療にいかしたいと思います.去年とは違い,リハの必要性を感じて参加できたので,よい経験ができました.ありがとうございました.

●医師3年目:日頃の診察の中で必要と考えながら行っているリハと,またそれとは離れた先端の内容も触れることができてとても勉強になりました.また,学生時代を含めて全く学んでこなかったリハの基本的な内容を勉強する機会をもててありがたかったです.回復期や維持期も考えながら,急性期の対応を考えられるよう努力していきたいと思います.3日間ありがとうございました.

●医師14年目:最終日のみの参加で大変残念でした.これまで急性期の医療ばかりやってきた私が,リハの領域も診療を行うにあたり,何から手をつけていいのか分からないというのが正直な感想です.ゆっくりと時間をかけて概論〜各論と順序たてて学ぶのもいいですが,現場の患者さんは待ってくれません.日々経験を重ね,実践主義に基づいて学んでいけたらと思います.短い時間でしたが,リハテーションを専門とする病院のスタッフのモチベーションの高さに触れることが出来,大変参考になりました.

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2014.08.19