藤田リハビリテーション医学・運動学研究会

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第205回藤田リハビリテーション医学・運動学研究会
「特集 回復期リハビリテーション病棟におけるMSWの活躍」

 日 時:2019年12月6日(金) 17:00〜
 場 所:藤田医科大学 大学1号館(旧医学部1号館) 500人ホール
 内 容:17:00 オープニング
     17:05-18:05 特別講演(60分)
      取出涼子先生(船橋市立リハビリテーション病院 教育研修部 部長)
      テーマ:回復期リハチームにおけるソーシャルワーカー ~役割と連携についての一考~

     18:10-19:25 事例検討(発表12分,討議5分,全体討議15分)
      下村康氏先生(七栗記念病院 医療福祉相談室 係長)
      岩瀬裕子先生(宇野病院 医療相談入退院支援センター)
      河合秀樹先生(鵜飼リハビリテーション病院 医療連携部長)
      水野 幸先生(藤田医科大学病院 医療連携福祉相談部 副主任)
     19:25 クロージング

 

 

 

 今回は,取出涼子先生に「回復期リハチームにおけるソーシャルワーカー〜役割と連携についての一考〜」と題してご講演頂きました.
MSWの役割は,「人」と「環境」と「その相互作用」から生まれる問題への援助であり, 多職種連携におけるMSWの立ち位置についてご説明頂きました.
 また,事例検討では,下村康氏先生から「高次脳機能障害の社会復帰支援を通じて」,岩瀬裕子先生から「身寄りのない失語症患者にチームで取り組んだ事例の報告」,河合秀樹先生から「回復期リハビリテーション病棟におけるMSWの活躍」,水野幸先生から「家族間の調整に多職種で関わり,自宅退院に至った事例」についてご講演頂きました.
 下村康氏先生からは,MSW主体となり,患者・家族の生活の再設計に向けた,課題整理,地域資源を吟味することが重要であるとご説明頂きました.岩瀬裕子先生からは,失語症患者に対して,非言語コミュニケーションを用いて患者のニーズを理解し,問題・課題に対して最善の解決を行うことが重要であるとご説明頂きました.河合秀樹先生からは,社会背景を含めたアセスメントをすることや,地域の協力者と協業することが重要であるとご説明頂きました.水野幸先生からは,早期から多職種と情報共有し,患者・家族の抱える課題に対する具体的な支援を行うことが重要であるとご説明頂きました.
 今回の講演では,MSWと他職種との関わりについて再確認することができました.今回得られた知見を,今後チームアプローチを実践する中で活かしていきたいと思います.

 

2020/1/14 Kato & Yamada