症例検討
| Q;プリンはどのようなものを使用されましたか? |
| A;すべりがよいものが適していると考えています.今回は市販のプッチンプリンや果汁ゼリー等も使用いたしました. |
| Q;silent aspirationの原因は?また,経過により改善は認められるのでしょうか? |
| A;silent aspirationの原因としては,i)意識障害,ii)常時おこる唾液誤嚥による気管粘膜の損傷がひきおこす感受性の低下,iii)脳卒中によるサブスタンスpの低下,iv)疑核・三叉神経主知覚核の障害による咳反射の消失が考えられます.i),ii)は原因の除去,iii)はサブスタンスpの投与によりsilent aspirationの改善がある程度見込めると考えます.しかしiv)は改善の見込みは難しいと考えます. |
| Q;本症例の食事に対する精神的なうけとめかたはどうだったのでしょう? |
| A;本症例の場合,初回評価時においてコミュニケーション障害があったことから,食事に対する意欲があったかどうかはよくわかりませんでした.しかし食事を自らスプーンを使って食べていたこと,経口摂取が禁止されたころから生活意欲が薄れたということから,当時に意欲があったことは推察されます. |