平成11年度公開シンポジウムの開催について


医療放射線防護連絡協議会
総務理事  菊地 透

 わが国では、高齢化社会を迎えて医療放射線の利用がますます拡大しています。 このことは、放射線の有効利用として、医療の質の充実という観点から歓迎す べきことです。 しかしその一方で、わが国の医療被ばくは国民1人当たりで見ると世界で最も 高い値となっています。 このように国民被ばくの増加もあり、国民的合意に基づく放射線利用が必要と 考えます。

 先日、わが国最大の放射線事故である東海村の核燃料物質加工施設でウラン 臨界事故が発生しました。 この臨界事故は、国民に大きな衝撃を与えたことは未だに生々しく、医療用放 射線に対する国民の不安や疑問などにも、大きな影響を来しております。 さらに、一部の専門家からはマスコミを通して、医療における放射線診療に対 して不安感を増長する発言もあります。 今回の臨界事故の影響は、放射線利用全般に多大な影響を与えています。 医療分野では患者さんに直接放射線を照射したり、放射性医薬品を投与してお り、患者さんを含め市民に対してこれからの放射線不安や疑問に答えることは、 医療放射線の有効利用と安全管理を推進している上からも重要なことと考えます。

 また、医療関係者の中にも、放射線を必要以上に怖がる人達がいるために、 放射線診療に支障が生じることもあります。放射線診療に係わる人達や患者さ んに対しては、放射線の正しい情報を提供するこよにより、少しでも誤解や不 安を解くことが必要です。 市民の正しい理解と不要な不安解消などに努めることは、放射線診療を専門と する者の責任と考えています。 多くの市民の方々が奮って参加されますことを願っております。

平成11年度公開シンポジウム(文部省科学研究費事業)
医療における放射線被曝と対策
市民の不安と疑問に答える

日  時:平成11年11月20日(土)13:30〜17:00
主  催:日本放射線技術学会・医療放射線防護連絡協議会
後  援:日本医学放射線学会・日本歯科放射線学会・日本画像医療システム工業会・
      宮城県医師会・宮城県看護協会・宮城県放射線技師会
      河北新報社

会  場:斎藤報恩会館
       (仙台市青葉区本町2−20−2 Tel(022)262-5506)
     JR仙台駅から地下鉄にて勾当台公園下車徒歩5分,
     ホテル仙台プラザ隣

定  員:300名(申込不要。開場にて先着順に受付。開場13:00)

参 加 費:無料 市民の参加を歓迎します。

内  容:

○第1部 講演 13:30−15:00
  JCO臨界事故に学ぶ―医療放射線の安全―
    古賀 佑彦(藤田保健衛生大学医学部)
  市民の立場に立った放射線技術
    小倉 隆英(東北大学医療技術短期大学部)
  安全を考えた検査システム
    土屋  明(日本画像医療システム工業会)
  クライエントの望む医療
    今野 礼子(宮城県看護協会)
  市民が見る医療技術
    菊地 弘志(河北新報社学芸部)
  地域医療における放射線
    片倉 康博(宮城県医師会)
  安全への支援
    厚生省医薬安全局安全対策課担当官

○第2部 質問と討論 15:20−17:00
     緊急報告「臨界事故における被曝を検証する」
      自治医科大学         菊地 透
司会  砂屋敷 忠(日本放射線技術学会)
      菊地  透(医療放射線防護連絡協議会)

問 合 先:東北大学医学部附属病院放射線部 佐々木正寿(Tel(022)717-7416)
       日本放射線技術学会事務局(Tel(075)801-2238)
       医療放射線防護連絡協議会事務局(Tel(03)5978-6433)


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