水口 隆   北條 千春   金山 恭子   高石 幸   岡田 和美   中條 恵子   藤原 佐和子   吉川 悦子   三宅 直美   川島 周   
日本透析医学会雑誌 47(3) 191-197 2014年3月
高容量(遺伝子組換型エリスロポエチン換算で9,000IU/週以上)のerythropoiesis-stimulating agent(ESA)が必要な血液透析患者13例にレボカルニチン塩化物補充療法(エルカルチン600mg/日、12週間)を行い、貧血やESA必要量に対する効果を観察した。レボカルニチン投与前の血清総カルニチン(TC)および遊離カルニチン(FC)濃度は全例、異常低値であった。レボカルニチン投与4週後にはTCおよびFC値は正常域まで上昇し、12週後まで上昇していった。中止後は徐...