毛利将平   百瀬彩子   後藤有沙   内藤小百合   
病院・地域精神医学 55(188) 178-180 2012年 [査読有り]
オーラルヒストリーを用いた刈谷病院作業療法史についての一考察について報告した。過去に生活療法を受けた当事者2名へのインタビューを実施し、その記録を残すという「オーラルヒストリー」という手法を用いた。当院の生活療法では、作業しばりや強引な収益の搾取こそ行われていなかったことがわかったが、職員の人手不足という時代背景から、結果的にある程度は集団を管理する一手段として行われていたことも示唆された。また、生活療法の一部が現在の精神科作業療法に受け継がれていることも明らかになった。病棟内で集団の患者...