小石プライヤ 奏子   西澤 春紀   加藤 武馬   山田 英登   宮田 雅子   南 元人   宮村 浩徳   関谷 隆夫   多田 伸   倉橋 浩樹   宇田川 康博   
東海産科婦人科学会雑誌 44 187-193 2007年12月
妊娠高血圧症候群の原因に関しては、多岐にわたる病因論が展開されているが、いまだ不明な点が多い。我々もこれまでに妊娠高血圧症候群の分類の中でも重症妊娠高血圧腎症胎盤を用いて網羅的な遺伝子発現解析を行い、発症機序に関する分子生物学的な研究を行ってきた。今回、重症妊娠高血圧腎症胎盤で発現の増加した遺伝子の一つであるfollistatin-related gene(FLRG)に着目し、その産物の母体血中レベルでの発現を比較し、また重症度の指標としての有用性に関して、臨床的パラメータとの相関を検討し...