齋藤 竹生   
精神神経学雑誌 120(11) 1032-1036 2018年11月
医学研究により,医学が発展しそれが医療に活かされ,今よりも医療の質が向上することは誰しもが望むことであろう.しかし,その医学研究を進める若手精神科医の数は多いとはいえない状況である.第113回日本精神神経学会学術総会で行われた,精神医学研究推進のための人材育成シンポジウムにおいて,若手精神科医が研究に携わるようになるためには,どうしたらよいかについて,医学研究に従事する若手精神科臨床医の立場として発表をした.本稿は,精神科臨床医である著者が研究に取り組むなかで実感した「臨床医の視点が研究に...