等々力 彩   市川 亮子   三谷 武司   成宮 由貴   山田 芙由美   川原 莉奈   三木 通保   金尾 世里加   鳥居 裕   宮村 浩徳   野村 弘行   藤井 多久磨   
東海産科婦人科学会雑誌 57 285-289 2021年3月
症例は65歳女性、ネフローゼ症候群の精査加療目的のため当院腎臓内科に入院管理となった。腎生検で膜性腎症と診断されたが、ステロイド治療に抵抗性であったため、二次性膜性腎症が疑われた。原因検索として行ったCT検査で子宮頸部に腫瘤性病変を認めたため、当科に紹介となった。子宮頸部腫瘍の病理診断は扁平上皮癌であり、MRI検査で長径96mmの腫瘍を認め、腟および膀胱への浸潤と坐骨転移を認めた。以上より、二次性膜性腎症を合併した子宮頸癌FIGO stage IV B期(TNM;T4N1M1)と診断し、シ...