鈴木 めぐみ   河野 光伸   園田 茂   杉山 智久   山田 将之   深谷 直美   
作業療法ジャーナル 36(8) 1049-1052 2002年8月
72歳女.脳梗塞,左片麻痺であった.発症後6ヵ月以上の経過に対してmirror therapyを継続的に実施し定量的評価を試みた.その結果,客観的に手指機能の改善が認められた.Mirror therapyの効果と機序にとしては,麻痺側から感覚入力により運動野の再構築が行われた可能性があることと,鏡を通して麻痺側の手が動いているように「見える」という視覚入力によって,mirror neuronが賦活された可能性が推測された