小池 絵実果   谷川 篤宏   関戸 康祐   成相 由依   水口 忠   堀口 正之   
臨床眼科 74(8) 991-996 2020年8月
<文献概要>目的:網膜剥離を合併した朝顔症候群の治療法は確立していない。筆者らは,片眼性または両眼性の本症3例4眼の病状と治療経過,転帰について今後の治療法選択の一助となるよう報告する。症例:症例1は14歳の女児(片眼性),症例2は43歳の女性(片眼性),症例3は20歳の男性(両眼性)で,症例3の左眼は前医で治療された後に眼球癆となった。所見:症例1の矯正視力は,右1.0,左0.01で,左眼に朝顔症候群と黄斑を含まない乳頭周囲に限局した網膜剥離を認めた。網膜裂孔は同定されなかったため,経過...