長江恩   
日本脊髄障害医学会雑誌 18(1) 222-223 2005年4月
排便コントロール不良の慢性期脊髄損傷患者8例に対して洗腸法を行い,その使用状況と洗腸導入前後の排便状況を後方視的にアンケート調査した.患者は男性7名,女性1名,平均年齢43.9±16.0歳であった.全症例が退院後も排便コントロールとして洗腸法を継続しており,洗腸操作は頸髄損傷患者で介助を要したが,それ以外では自立した.総使用液量は0.8L〜10L,洗腸法時間は10〜120分と個人差があった.洗腸法以外の排便手段も含めた排便所要時間は,洗腸法導入前36.9分,導入後58.8分であった.排便間...