研究者氏名	加藤久幸
	カトウヒサユキ
所属	藤田医科大学
部署	医学部医学科耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座
職名	臨床教授
学位	博士(医学）
J-Global ID	200901097759907550

研究分野

ライフサイエンス / 耳鼻咽喉科学 /

論文

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PCPS（経皮的体外循環システム）下に摘出術を施行した頸部気管原発腺様嚢胞癌の１例

吉岡哲志清水敏也加藤久幸櫻井一生内藤健晴

日気食学会会報 63(1) 58-63 2012年

頸部気管に発生した腺様嚢胞癌に対して、PCPS(経皮的体外循環システム)下に摘出術を施行した症例を経験した。症例は69歳女性。咽頭の違和感と嗄声を主訴に初診。咽頭および喉頭に特記すべき所見を認めず、内科にて経過観察された。しかし喘鳴および呼吸苦が増悪し、2ヵ月後に当科にも再診した。上気道病変を疑い検索したCTと気管支鏡にて声門直下の気管内に腫瘍を認め、前壁から発生し内腔の4/5径を占拠していた。気管内挿管および気管切開は困難と考え、PCPSを使用した。手術は、第5気管輪で気管を横切開し、下...

中咽頭扁平上皮癌組織からのヒト乳頭腫ウイルス(HPV)検出法に関する検討―PCR法,in situ Hybridization法,p16免疫組織化学的手法による比較―

油井健宏加藤久幸岡田達佳櫻井一生山本直樹内藤健晴

耳鼻と臨 58(6) 255-260 2012年

HPV関連中咽頭癌はHPV非関連癌に比べ、化学療法や放射線療法に高感受性で予後良好である。今後、HPVの検出が中咽頭癌の治療効果予測や治療方針決定に対する有用なバイオマーカーとなり得る。今回、68例の未治療中咽頭癌のホルマリン固定パラフィン包埋ブロックからの最適なHPV検出法とその手順の探索を行った。方法はリアルタイムPCR法でハイリスク型HPVの7亜型の検出、In situ hybridization法(ISH)でHPV16/18DNAの検出、免疫組織化学検査でp16の発現を検討した。H...

頭頸部癌のバイオマーカーとしてのＨＰＶ感染の有用性

加藤久幸油井健宏山本直樹岡田達佳浦野誠櫻井一生

頭頸部癌 38(4) 394-398 2012年

It is widely accepted that the most common risk factors for head and neck squamous cell carcinoma (HNC) are tobacco smoking and heavy alcohol consumption. Recent studies showed that an etiologic role of infection with human papillomavirus (HPV) ha...

小児の耳鼻咽喉科108の疑問顔面・頸部疾患Q&A‐2 正中頸嚢胞の再発しない手術法は?

加藤久幸櫻井一生間宮淑子内藤健晴

JOHNS 28(3) 508-510 2012年

頭頸部癌のバイオマーカーとしてのHPV感染の有用性

加藤久幸油井健宏山本直樹岡田達佳浦野誠櫻井一生

頭頸部癌 = Head and neck cancer 38(4) 394-398 2012年

頭頸部癌の発癌に喫煙や飲酒が関わることは周知の事実であるが，近年，一部の頭頸部癌の発癌にヒト乳頭腫ウイルス（HPV）感染が関与することが注目されている。頭頸部癌におけるHPV関連癌とHPV非関連癌では患者背景や治療に対する反応性，予後などの臨床像や分子生物学的特徴が大きく異なる。すなわち，同じ頭頸部癌であっても，全く異なる発癌メカニズムと性格を有した別々の癌腫として考えられる。<br>HPV関連癌は活発な性行動と関連し，非喫煙・飲酒者に多く，化学療法や放射線療法に対して高感受性...