小林志津子   北村隆司   実原正明   金子千之   増永敦子   楯 玄秀   光谷俊幸   土屋眞一   
日臨細胞会誌 43(3) 166-170 2004年 [査読有り]
背景:子宮頸部癌としてはきわめてまれな組織型である明細胞腺癌を経験したので報告した.<BR>症例:77歳, 女性. 4年前に不正出血を認め当院産婦人科を受診したが, 異常所見はみられなかった. その後, 再び不正出血を認め再受診. 初診時, 子宮口にポリープ状の腫瘤を認め, 擦過細胞診が行われた. 細胞診標本には大型明瞭な核小体を有する腫瘍細胞が立体的集塊 (ミラーボール状, 棍棒状) あるいは花弁様小集塊を形成して観察された. また, この細胞集塊内部および中...