医療チームの一員として病室へ。指導医の下で医療行為を実践 | 藤田医科大学 高校生向け特設サイト

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臨床実習の魅力

臨床実習の魅力

医療チームの一員として病室へ
指導医の下で医療行為を実践

医学部 医学科 6年

M.A

検査や治療に臨む先輩医師の姿勢、最新設備に刺激を受ける日々

消化器内科の臨床実習で、早期病変の患者さんを内視鏡的に治療したり、手術できないほど病状が進行した患者さんを化学療法などでフォローするなど、幅広く対応する様子に魅力を感じました。先生方がプロとして検査や治療に臨む姿勢も印象に残っています。
画期的だと感じたのがEUS(超音波内視鏡)による膵腫瘍の診断です。EUSは、内視鏡の先端に超音波装置を装着した機器で、胃カメラのように口から入れ、胃壁などにあてて体内から観察します。至近距離からのためCTやMRIでは分からない微小病変まで捉えられ、難しいとされる膵癌の早期発見も可能です。また、カテーテル治療のTACE(肝動脈塞栓術)で使用するハイブリッド手術室も刺激的でした。透視とCTが部屋を移動することなく効率的に処置でき、今後、多くの治療に貢献できる設備だと実感しました。これら高度な症例を学べるのも大病院ならではだと思います。

臨床実習の魅力

外来診療の見学を通して患者さんに寄り添う大切さを学ぶ

脳神経内科の外来では、OSCE(客観的臨床能力試験)で学んだ検査に立ち会ったことが勉強になりました。神経診察は症状の経過や日常生活での症状の現れ方、症状の部位など、細かく尋ねる必要があります。喋りづらいという症状ひとつでも、発声・発語障害、失語など、さまざまなことが考えられ、詳しくヒアリングすることが正しい診断に繋がると実感しました。
さらに、診察の際は模型を使って所見をわかりやすく説明したり、患者さんやご家族が話している間は手を動かさずに傾聴するなど、患者さんに寄り添う姿勢も学びました。笑顔で励ましつつも、間違った認識はきちんと指摘することもあり、患者さんと信頼関係を築く先生の姿に感銘を受けました。たとえ、治らない病気だったとしても、病態を説明し、理解してもらうことで不安が和らぎ、背負っているものが軽くなる場面もあり、患者さんへの関わり方の大切さを知りました。

実際に患者さんと接する中で医師としての自覚が芽生える

実習当初は患者さんと接することに慣れず、緊張していましたが、少しずつ患者さんとの関わり方にも成長を感じています。実際に診療を経験して、患者さんから質問を受けたり、さまざまな症例に向き合ったりすると、次第に知識が定着し、学習意欲がますます高まっています。医師をめざす者としての自覚も生まれました。
本学の強みは設備が充実していること。症例数が多く、話題となっている最先端の治療なども経験できます。指導医も学生に対しても熱心に教えてくださる先生ばかり。疑問点も聞きやすく、座学では学べない臨床の知識も丁寧に教えてくれます。
目標は、患者さんに寄り添える医師になることです。患者さんが何を思っているのか、医師として何ができるのか…。患者さんに信頼していただける医師になれるよう勉学に励み、成長したいと思います。

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