検査や治療に臨む先輩医師の姿勢、最新設備に刺激を受ける日々
消化器内科の臨床実習で、早期病変の患者さんを内視鏡的に治療したり、手術できないほど病状が進行した患者さんを化学療法などでフォローするなど、幅広く対応する様子に魅力を感じました。先生方がプロとして検査や治療に臨む姿勢も印象に残っています。
画期的だと感じたのがEUS(超音波内視鏡)による膵腫瘍の診断です。EUSは、内視鏡の先端に超音波装置を装着した機器で、胃カメラのように口から入れ、胃壁などにあてて体内から観察します。至近距離からのためCTやMRIでは分からない微小病変まで捉えられ、難しいとされる膵癌の早期発見も可能です。また、カテーテル治療のTACE(肝動脈塞栓術)で使用するハイブリッド手術室も刺激的でした。透視とCTが部屋を移動することなく効率的に処置でき、今後、多くの治療に貢献できる設備だと実感しました。これら高度な症例を学べるのも大病院ならではだと思います。


