指導医の下で担当患者を受け持ち、検査や治療などを体験する | 藤田医科大学 高校生向け特設サイト

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臨床実習の魅力

臨床実習の魅力

指導医の下で担当患者を受け持ち、検査や治療などを体験する

医学部 医学科 5年

K.M

担当患者さんとの関わりから傾聴の姿勢を学ぶ

4年次からの臨床実習では、呼吸器内科に赴き、担当患者さんの回診やカルテ入力、気管支鏡検査、カンファレンスの参加など、医師としての仕事を直接体験します。印象に残っているのは、肺がんを患う患者さんの治療を決定する際のこと。医師は、患者さんの体調や体力、投薬の副作用で感じていた苦痛など丁寧に傾聴しており、たくさんの治療法から患者さんの状況に合わせた治療方針を考えていることが伝わりました。このような関わりがあるからこそ、治療中も患者さんの身体的・精神的なQOLを保つことができます。また患者さん自身も疾患や薬の副作用についてしっかり理解する必要があります。治療に先立って適切なインフォームコンセントを行うためにも、医師と患者さんの信頼関係は欠かせないと思いました。

臨床実習の魅力

最新機器の検査治療では安心安全にもこだわる

さらに実習では、肺がん・間質性肺炎・重症喘息など幅広い気管支疾患において、最新のCTやMRI画像診断のほか、気管支鏡検査に超音波診断や凍結生検、高周波装置を組み合わせた高度な技術を駆使した正確な診断・治療手技を見学しました。気管支鏡検査では、随時、医師や看護師が患者さんの顔色や血圧、呼吸数、酸素飽和度などのバイタルサインを確認しており、検査の安全性にも配慮してました。
実習で患者さんの治療に関わってみると、1人の医師が何人もの患者さんを担当する大変さを実感します。その中でも、現場の医師たちは患者さん一人ひとりの病態や治療法だけでなく、性格や生活の背景までしっかり把握しており、私も将来はこのように患者さんに親身に寄り添っていけるようになりたいと思うようになりました。

医師の仕事を体験し新たな学習目標が明確に

藤田医科大学では、早い段階から臨床実習の機会が設けられています。4年次の臨床実習は体験がメイン。実際の医療器具に触れて処置の手伝いをさせていただくなど、医師の仕事を自分でやってみることで、難しさや知識の浅さなどを感じました。自分の未熟さを目の当たりにしますが、こうして課題が浮き彫りになることで次の学習目標が明らかになり、もっと学びを深めようと学習意欲が高まっているのも事実。またクルズスといった少人数授業も用意され、密な学びの中で今まで疑問に感じていたことを積極的に質問して、新たな学びを得ています。
見学から体験へと実習内容が昇華していくことで医学部生としての自覚が芽生えています。将来はチーム医療において、チームの意見に耳を傾け、迅速に的確な指示が出せる医師になりたいです。

臨床実習の魅力