練習を重ね、傷口の縫合や処置などのほか、学会形式の症例発表も経験
5年次に入ると1年をとおして臨床実習があり、前期は4週間ごと、後期は1週間ごとに各科ローテーションします。実習中は、病棟、オペ室、処置室、医局、外来などで実際の診察や治療に関わります。私は前期に消化器外科実習を経験し、術野に入って手術を見学しました。真皮縫合や腹腔鏡下での縫合の練習も行い、実際に患者さんの皮膚の傷口の縫合を経験。処置室では、手術前のマーキングや腸内洗浄、術後のガーゼ交換や傷跡洗浄、ドレーン抜去といった周術期管理を見学し、いくつかの処置を担当しました。私が担当した患者さんは人工肛門を造設されていたので、手術だけでなくその後の人工肛門の管理方法に関する指導を見学し、医療従事者として、退院後の生活にも配慮したフォローアップの重要性を強く感じました。実習の最終日には、上部班、肝胆膵班、下部班の3つのグループに分かれて学会形式の症例発表を実施。先生方の前での発表を通じて、プレゼンテーションの難しさや重要性も実感できました。


