建学の精神

藤田学園にはいつの時代にも通用する、不変の精神があります。

故 藤田学園創設者 藤田 啓介 総長

建学の精神は「独創一理」。その精神はいつの時代でも揺らぐことがなく、時空を超えて通用する本学のコンセプトとして息づいています。「独創一理」は多くの先輩たちがそうであったように、あなた自身がもつ創造力で新しい時代を切り拓いていく力となり得る、という考え方を示したものです。その真理に触れたとき、既成概念にとらわれない自由な発想と大きな可能性を与えてくれることでしょう。本学には生命科学本来のアカデミズムがあります。多くの難問を抱えながらも、一つ一つに真摯に取り組み解決を見出す医療人を目指すなら、本学は最適の場です。21世紀の医療に携わるあなたの道はここから始まります。

藤田 啓介 先生 略歴

大正14年(1925年) 岡山県に生まれる(本籍 愛媛県新居浜市)
昭和23年(1948年) 名古屋帝国大学医学部卒業
昭和35年(1960年) 岩手医科大学助教授
昭和35年(1960年) 医療法人静心會桶狭間病院理事長に就任
昭和38年(1963年) 愛知学院大学歯学部教授
昭和39年(1964年) 学校法人藤田学園設立、理事に就任
昭和41年(1966年) 名古屋衛生技術短期大学(現藤田保健衛生大学短期大学)開学、学長に就任
昭和42年(1967年) 学校法人藤田学園理事長に就任
昭和43年(1968年) 名古屋保健衛生大学(現藤田保健衛生大学)開学、学長に就任
平成元年(1989年) 学校法人藤田学園総長に就任
平成7年(1995年) 6月11日 逝去

医学教育にかけた藤田啓介先生の遺志を 受け継ぎ、次代を担う医療人を育成。

藤田先生は「人生究極の事業は教育である」の信念に基づき、当時極端に不足していた看護師・臨床検査技師を養成する目的で、1964年(昭和39年)9月、学校法人藤田学園を設立されました。以後数年の内に、専門学校、短大、大学を陸続と設置され、今日の学園の基礎を築かれました。その卓越した創造性と先見性は、わが学園の誇りと言えます。私たちは、その全生涯を優秀な医療人の育成に捧げられた藤田先生のご遺志を受け継ぎ、つねに社会や次代の要望に応える人材教育を、末永く発展させていきたいと考えています。

この図柄は、学園のシンボル・マークである「太陽と大気と水」のマーク、略称プロミネンス・マークを古代風鏡の中に嵌入したものである。太陽と大気と水のあるところに「生命の起源」があり、生物の進化があり、人類の誕生があった。このマークは、生命の存在しうるところに、生命よ永遠なれとの敬虔な祈りの象徴である。それはまた、医の一切の指向を「生命の尊厳」を高く掲げる生命科学として、本学園ではライフ・サイエンス・マークとも言われる。鏡は、絶えず、自らを映して、ソクラテスの言葉「人よ、汝自らを知れ」の示唆である。それは本学病院定礎の言葉の一節「片時も自己に驕ることなく医を行わん」を学究の場で不断の研鑽の高い目標として、われ自らを知り、われ自らをみる可我見(かがみ)である。