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研究


早産児急性期の合併症予防のため循環動態パラメーターの解析

早産児の急性期の合併症の1つとして脳室内出血があり、児の発達予後に大きく影響するためその発症を防ぐことは非常に重要です。本邦の早産児の治療成績が世界の中でも優れている1つの理由として、2000年代から中枢神経合併症を防ぐための循環管理が大いに議論され、児の状態にあった循環管理が行われるようになってきたことが挙げられます。最近の調査でNICUで心エコーを用いた循環管理を行うのは日本では当たり前ですが、世界的には非常に特徴的な管理方法であるということが分かっています。
我々のグループでは脳の静脈系の血流変化を評価しながら早産児の左心機能、右心機能を心エコーの組織ドプラ法なども用いて評価し、脳室内出血の発症リスクが高い児でどのような心機能の変化が起こっているかを明らかにすることで、適切な発症予防法を見つけることができると考え解析を行っています。その他にも、鎮静剤や各種循環治療薬の投与時の循環動態の変化や中枢神経系への影響を評価することを目的として、近赤外線分光法での脳血流評価や、amplitude EEG、非侵襲的心拍出量モニターなどを用いて解析を行っています。

晩期循環不全発症の早期発見のための心電図解析の有用性の検討

晩期循環不全は、早産児の状態が安定している慢性期に、突然に血圧低下などのエピソードで発症する相対的副腎不全が要因と考えられている疾患です。ステロイド投与が有効であることが分かってきていますが、中にはステロイド投与のみでは対応できない重症児もいることが分かっており、また早期発見の方法も十分には確立されていません。早産児は入院中24時間モニタリングされていますので、モニタリングされている指標で晩期循環不全の発症リスクが高い時期かどうかが分かるようになれば非常に意味があると考えています。現在は早産児の心電図を解析し、一番適切な心電図指標はなにかについて検討を行っています。

慢性肺疾患に合併する肺高血圧症についての前向き愛知県コホート調査

平成28年度に愛知県の新生児医療施設の集まりである東海新生児ネオフォーラムを代表し、後方視的に愛知県で出生した全ての極低出生体重児の慢性肺疾患に合併する肺高血圧症について調査を行いました。それを受けて、さらに平成29年度の愛知県周産期医療協議会の調査研究事業として承認をいただき、慢性肺疾患合併時の退院後の適切な管理方法の確立をめざして、慢性肺疾患に合併する肺高血圧症についての前向き愛知県コホート調査を行っています。