(Collaborative Department of Advanced Allergy and Immunology)
~拡大するアレルギー疾患に実効性のある解決策を提供~
2024年4月1日に開設されたホーユー株式会社との共同研究講座「藤田医科大学医学部先端アレルギー免疫共同研究講座(リンク:https://allergy-immunology.med.fujita-hu.ac.jp/)(講座責任者 矢上晶子教授)」では、総合アレルギーセンターと連携し、
・アレルギー疾患の診断・治療・対策に関する積極的な研究の推進
・社会実装に向けた医薬品等の開発における産官学連携の推進
・アレルギー疾患に関わる医療従事者および研究者の育成
などが進められています。
アレルギー疾患は、生活環境に関わる多様かつ複合的な要因によって発生、重篤化し、対応の難しさも相まって、国民生活に多大な影響を及ぼしています。
2014年に成立した「アレルギー疾患対策基本法」の基本的施策として、アレルギー疾患の重症化の予防及び症状の軽減、アレルギー疾患医療の均てん化の促進等、アレルギー疾患を有する者の生活の質の維持向上、研究の推進等が示されました。 より具体的に研究を推進すべく、2019年には「免疫アレルギー疾患研究10か年戦略」が策定され、3つの戦略(戦略1_本態解明 先制的(Preemptive)医療等を目指す免疫アレルギーの本態解明に関する基盤研究、戦略2_社会の構築 免疫アレルギー研究の効果的な推進と社会の構築に関する横断(Interdisciplinary)研究、戦略3_疾患特性 ライフステージ(Life Stage)等免疫アレルギー疾患の特性に注目した重点研究)が示されました。
本講座は、研究講座として、最先端のプロテオミクス技術を有するホーユー株式会社イノベーションセンターと密につながり、あいち小児保健医療総合センター、大阪はびきの医療センターなどの全国の医療機関、製品評価技術基盤機構や国立医薬品食品衛生研究所、京都女子大学などの研究機関とも連携して、様々なアレルギー疾患の原因探索や機序の解明などを精力的に進めています。総合アレルギーセンターとともに、研究成果の社会実装に関する検討も進め、高度なアレルギー疾患対策の実現を目指しています。

