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【看護学科】異文化看護研修


看護学科 青木萌々花さん、酒井留名さん(2017年入学)

 異文化看護研修は、看護学科生を対象とした留学プログラムです。研修では、オーストラリアのヴィクトリア大学(以下、VU)にて2週間、現地の看護及び語学について学びます。
 今回は、プログラム開始後3回目となる、『2019年度 異文化看護研修』に参加された、青木萌々花さん、酒井留名さん(当時2年生)から、研修の様子や現地での学びについてお話を伺いました。
Q1. なぜ異文化看護研修に参加したいと思いましたか?

青木萌々花さん(3年生)

青木さん
 高校生の時から海外留学に興味があり、藤田医科大学に入学後、看護学生でも参加できる留学プログラム(異文化看護研修)があることを知りました。看護も学べて、かつ英語の勉強もできる留学は私にとって非常に魅力的でした。
 はじめての一人での海外生活はすこし不安でしたが、他の参加学生と助け合いながら学びの多い2週間を送ることができ、勇気を出して参加してよかったと思います。

酒井留名さん(3年生)

酒井さん
 海外で働くことに興味があったため、海外の病院や介護施設の見学ができる異文化看護研修に参加することを決めました。英語力を向上させたい思いもあったので、病院見学や演習だけでなく、語学学校での英語学習が含まれていることも応募の決め手となりました。
 現地の看護学生と看護の授業を受けたり交流したりする中で、様々な文化や宗教の患者さんを想定した看護教育やその看護体制を学ぶことができ、オーストラリアの多様性に触れることができたと思います。
Q2. 渡航前はどのような対策準備をしてきましたか?

青木さん、酒井さん
 プログラム応募の際に、TOEICスコアの提出が求められていたこともあって、TOEICの勉強をしました。英会話の対策として、同じ看護学科生であるベトナムの留学生や英語の先生と英会話を事前研修会で練習しました。
 留学前に必須科目である看護英語の授業を受けていましたが、そこで習った英単語を現地で聞くことがあり、とてもためになりました。医療英語はもちろんですが、オーストラリア英語の発音や言い回しが聞きなれないこともあったので、その対策もしておくのも良いと思います。
Q3. 留学中に困ったこととその対策方法を教えてください

青木さん
 医療英語が難しく、苦戦しました。わからない単語が出たときに、その都度電子辞書で調べていましたが、その間に授業は進んでしまい、ついていくのに必死で授業後に日本語の分かる先生や友達と内容を確認しあっていました。模擬演習では、演者の動きから英単語をイメージすることができましたが、単語が分かっていればより授業や演習への理解が深まるので、事前の勉強はしておいて損はないと思います。
酒井さん
 滞在中はホームステイを経験しましたが、慣れない環境の中で過度の緊張もあったため、体調を崩してしまいました。薬局で薬を探し、薬の成分を英語で読むなど、体調面でも苦しいながらに医療英語を勉強することができました(笑)。
 様々なケースを考え、普段使わないような薬も念のため、日本から持っていくといいと思います。
【2019年度版】
渡航までのスケジュール
2019年6月 説明会、募集開始
申込の際に必要な資料
・英語力の成績証明(目安TOEIC400点)
・大学の成績証明書
2019年9月 第1回オリエンテーション
・自己紹介
・航空券購入
2019年11月 英会話学習開始
2019年12月 第2回オリエンテーション
・プログラム説明
・プレイストメントテスト
2020年2月 第3回オリエンテーション
・ETAS取得
・海外旅行保険加入
・危機管理講習会
第4回オリエンテーション
・課題学習
・プレゼンテーション準備
2020年3月 ヴィクトリア大学にて研修
Q4. 1番印象に残ったことは何ですか?

青木さん、酒井さん
 VUの看護学部でのシミュレーション演習が印象的でした。現地の学生は演習課題を事前に予習したうえで、2人1組となって患者(人形)に対してシミュレーションを行います。講師はマイクを通して患者の役を演じ、実際の現場を想起させる緊迫した状況で演習は進められます。
 シミュレーションのあとは、学生が演習結果について話し合い、時には白熱した議論になることもありました。私たちが藤田で行っている演習よりも、実際の現場を意識した演習に驚くとともに、VU学生の熱心に看護を学ぶ姿勢がとても刺激になりました。

 また研修のない土日は、市内等を観光できました。
 最初は、電車やバス一つ乗るにもドキドキしていましたが、研修の後半には、「完璧な英語じゃなくたって、がんばれば言いたいことは伝わる!」という度胸がついて、観光ガイドと交渉したり道行く人に写真をお願いしたりできるようになっていました(笑)。2週間という短い研修期間の中でも、言語の壁に物おじせず積極的にアクションをとる行動力や自信をもつことができたのは、自分の中での成長だった気がします。
Q5. 留学を考えている方へのメッセージ

青木さん
 看護学生の方にはこのプログラムへの参加をお勧めしたいと思います。多様な民族の方がいるオーストラリアで、現地の人との交流や、看護の勉強を通して、今まで自分にはなかった考えに触れることができ、自分の視野を広げることにも繋がったと思います。
酒井さん
 現地で体験して初めて学べたことがたくさんありましたので、英語ができなくて迷っている方がいたら、ぜひ行ってほしいと思います。現地では楽しいことも苦労することも多いと思いますが、その分得るものがあると実感しています。

現地学生との交流

助産学演習の見学

異文化看護研修内容(例)

講義内容 ・豪州の看護について
・豪州の医療事情について
・オーストラリアと日本の看護の比較
・文化ごとに異なる痛みの表現・感じ方について
・疼痛診断・評価について
・豪州の多様性を踏まえた患者ケアと宗教別の食事提供等における対応
・英会話学習
演習内容 ・胸腔ドレナージと気管切開手技について
・バイク事故による多発外傷患者への対応
・助産師による会陰縫合と分娩後出血処置
その他 ・FHU学生による大学紹介プレゼンテーション
・語学学校の学生との交流会
・VU看護、助産学学生との交流
・現地日本人看護師による豪州の看護現場と就労事情
・病院見学
・高齢者介護施設訪問(日本文化紹介のプレゼンテーション)
・看護学部の講義見学(エビデンスに基づいた看護提供)
・VU研究施設見学と研究内容紹介

看護学科 佐藤亜衣さん(2016年入学)

 今回は、異文化看護研修第1期生の佐藤亜衣さんにお話を伺いました。本研修の参加者は、例年2年生が多いですが、その中で佐藤さんは当時1年生で参加されています。
 現在4年生になる佐藤さんに、当時のことを振り返ってお話しを伺いました。
Q1. 渡航前はどのような対策・準備をしてきましたか?

 研修参加者のみが出席するオリエンテーションで、医療看護に関する学習をしました。海外と日本の医療の違いについて、論文を読んでレポートにまとめるなどをして基本的な知識を身につけました。
 また、英語力向上の対策については、藤田学園英会話教室に通い、スピーキングの練習を行いました。英会話教室は、オールイングリッシュで進められます。先生は、どんなにゆっくり・簡単にでも、英語での会話をつら抜いて授業を進めてくれました。そのことで、自身もなんとか英語で乗り切る力がついたのだと思います。

看護学科4年 佐藤亜衣さん

 あと、私はホームステイでのコミュニケーションが不安だったので、渡豪前に、ホームステイ先で使う日常英会話集を購入し、コミュニケーションに必要な英語のイメージをもって挑みました。伝えたいことで困ったとき等は、何回かこの本を見て自分の意見を伝えることができました。
Q2. 研修で心に残ったことを教えてください。

研修の様子

 1つ目は、現地で受けたシミュレーション演習です。
 救命救急士等が心疾患で倒れている患者さんのいる現場に駆け付けるシーンを想定したものだったのですが、演習にあたる学生は必死の顔つきで、あたかも現実におこっているような緊張感がありました。学生が救護にあたる際、先生はその場でシミュレーター(患者役の人形)のバイタル値を遠隔で操作したり、患者に扮して症状を訴えてくるので、学生はきちんと患者の状態を読み取った上で、適切な手技や投与すべき薬の判断をその場で迫られます。マニュアル通りの演習よりも、現場を想定した研修を授業でうけられるのは、自身の勉強になると思いました。

研修最終日のプレゼンテーション

 2つ目は、現地の学生との交流です。
 英語学習を行うキャンパスには、自分たち以外の留学生もたくさんいたので、授業の合間に留学生と交流ができたのは良い思い出です。お互い第二言語として英語を学んでいるので、時には伝えたいことが伝わらないこともあったのですが、そのようなときは、絵をかいたりして話したい事をなんとか伝えていました。
 研修の最終日には、他の留学生に向けて英語でプレゼンテーションをする機会がありました。他の留学生の前で英語のプレゼンテーションを行う機会は初めてでしたが、細かい英語は間違えたっていい、当たって砕ける精神で無事やり遂げることができました。やり遂げた後は大変だったというよりも、楽しかったという気持ちが強く、達成感がありました。
Q3. 帰国後、日本で看護を学んでいく中で、何か気づいたことはありますか?
 いろいろありますが・・。例えば豪州と日本では、看護体制の前提から大きく異なることを学びました。豪州では、日本における看護領域をさらに細分化した医療職種を設け、それぞれが専門性をもって看護にあたることが求められます(資格も定期的に更新が必要となります)。一方、日本の看護ではより広範囲な領域をカバーすることが求められます。どちらが優れているという訳ではありませんが、求められる専門性への考え方の違いを知ることができたのは、新しい発見でした。
 あと、驚いたのは男性でも助産師になれる点です!日本ではまだ男性は助産師資格を取得できないのでこの違いにも驚かされました。
Q4. 後輩へのメッセージをお願いします。

 病院によっては、まだ看護師が英語を多用する機会は少ないかもしれません(産科等では、外国の方が多く来られるので、英語を使う機会があるそうですが・・・)。しかし、異文化看護研修でもそうでしたが、海外の人・地域・言語等に関わるたびに、自分の常識が塗り替えられ、自身の価値観や人間的な幅が広がることを実感します。藤田医科大学には、異文化看護研修のみならず、海外の提携大学との短期交換留学や英会話教室等、海外・異文化に触れる様々な機会が設けられています。せっかく藤田に入学されたのなら、このような機会をフルに活用していただいて今しかできない充実した大学生活を過ごすことをお勧めしたいです!