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当科について


当科の特徴

呼吸器外科では、原発性肺癌、転移性肺癌、縦隔腫瘍、胸壁腫瘍、気胸、膿胸、悪性胸膜中皮腫、肺嚢胞、肺アスペルギローマ、胸部外傷などに対して手術を含む外科治療を行います。
手術アプローチとして、①開胸手術、②胸腔鏡下手術、③ロボット支援手術(ダヴィンチ手術)があります。

①開胸手術

進行肺癌で、胸壁などの周囲の臓器を合併切除する場合、肺と胸壁あるいはリンパ節と血管が強固に癒着している場合などには、開胸手術を行います。側胸部を12〜20cm程度切開して術者の手が胸の中に入るようにして手術を行います。また、縦隔腫瘍が周囲の大血管に浸潤している場合は、胸の正中を切開し胸骨を割って開胸する方法(胸骨正中切開)で手術を行います。

②胸腔鏡下手術

径5〜10mmの胸腔鏡(カメラ)を胸腔内に挿入して、カメラの画像を映し出したモニターを見ながら、胸に開けた小さい穴から器具を入れて手術を行います。当科の肺癌手術では約90%の症例を胸腔鏡下手術で行っています。


手術中の写真






手術中の写真。胸の中に胸腔鏡(カメラ)を挿入してモニターを見ながら手術を行います。

③ロボット支援手術

手術支援ロボット da Vinci (ダヴィンチ)を使用して4〜5つの小さな創のみから手術を行います。胸部に小孔を開けて、人の手を上回る動きが可能な多関節のダヴィンチ鉗子をセッティングします。術者は、コンソールと呼ばれるユニットで10倍視の3Dモニター下にこの多関節の鉗子を操作して高精度の手術を行います。2020年4月現在、原発性肺癌や転移性肺癌に対する肺葉切除と区域切除、縦隔腫瘍手術、重症筋無力症に対する拡大胸腺摘出術が保険適応です。

ダヴィンチコンソール






ダヴィンチ コンソール。術者が、10倍視の3Dモニター下にダヴィンチを操作するユニットです。

ダヴィンチ手術中の写真

ダヴィンチ手術中の写真。助手2〜3名が患者さんの傍で、ダヴィンチ鉗子の交換、術野吸引、展開の補助などを行います。

開胸、胸腔鏡、ロボット支援手術における創(ポート孔配置例)

開胸、胸腔鏡、ロボット支援手術における創(ポート孔配置例)