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安楽死法EUTHANASIA

安楽死法
:大きく分類して化学的方法と物理的方法の2つの方法があります。

化学的方法

(1)ペントバルビタールの過剰投与
:通常の2-4倍量(60-120mg/kg)静脈内に急速に注入する。

 *一般的に、安楽死させる場合には鎮痛薬は不要である

(2)炭酸ガス吸入
:動物を密閉容器に入れ、容器のフタを少し開けて炭酸ガスの吹き込みホースを差し込み底に近いところまで下げ、静かにガスを流し込む。ガスが充満したらガスを止めてホースを引き抜き、密閉容器のフタを閉じる。動物の呼吸が完全に止まったことを見届けてからさらに10分間放置した後、容器から動物を取り出す。


物理的方法

:薬物の影響を受けないため、生化学や薬理学などでの材料採取に適している。

頸椎脱臼法
:頸椎を機械的に離脱させる操作で、指またはピンセットなどの棒状のものを用いて、頸部と頭部を一気に伸長する。マウスと200g以下のラットに用いられる。熟練者が行うことが安楽死法としての条件である。

安楽死の方法


 動物種  バルビツレイト
静脈内投与
 炭酸ガス吸入  頸椎脱臼 頭部打撲 断 首
 マウス  +  +  +    +
 ラット  +  +  +  +  +
 モルモット  +  +    +  
 小型げっ歯類  +  +  +  +  +
 ウサギ  +  +    +  
                                    1:腹腔内でもよい
                                    2:心臓内でもよい


安楽死を実施する際の注意

●いずれの方法でも、人目に触れない所で動物の苦痛をできるだけ避け、短時間で絶命させることが重要である。
●動物が死亡したことを死後硬直などで確認する。