アレルギー情報ステーション
Q&A

地元のアレルギー専門医へかかっていますが、このままで良いのか、他にできる事はないのか?(小児)

質問:

30代 女性

保育園児。卵小麦乳などのアレルギーがあります。喘息もあり、治療(プランルカスト、レボセチリジン塩酸塩内服、フルチカゾンプロピオン酸エステル吸入剤)も受けています。アナフィラキシーの既往がありエピペンを携帯しています。卵は25グラム摂取可能。それ以外は完全除去しています。小麦は1グラムでアナフィラキシー、乳は0.5グラムで蕁麻疹出現します。この際も主治医の指示でレボセチリジン塩酸塩は内服し負荷試験を受けています。
地元のアレルギー専門医へかかっていますが、このままで良いのか、他にできる事はないのか?悩んでおります。
遠くの専門医をかかりつけにする事で、喘息発作や、アナフィラキシーなどの症状の際に不都合が起きないのか、、、現在の病院に通院しなくなると、アレルギーや喘息の状況が近くの病院では情報がなくなるので、受け入れが大丈夫なのか、、、など不安があります。ご意見をください。

回答:

食物アレルギーの項目が多く、喘息も併発していらっしゃるとのことで、日々大変ご苦労されていることと思います。


ご質問の「ほかにできる事はないか?」についてですが、食物アレルギー診療を熟知した専門医が実施できる経口免疫療法という方法があります。
しかし、いただいた文面からお子様の現在のアレルギー状況を察しますと(間違っていたら申し訳ありません)、
経口免疫療法を安全に実施するには、現在の喘息の状態が安定化するまでもう少し時間が必要なのかと思いました。
喘息は年齢が大きくなるにつれて自然に安定してきますので、1年程経過を見て喘息が安定していたら、経口免疫療法について、主治医の先生に相談されてみてはいかがでしょうか。
経口免疫療法は、専門施設で実施することが望ましい治療法です。
その際に、現在受診中の病院との関係性に関しては、多くの患者様が気にされる点ではありますが、実際は、一緒に診ていく(併診)というスタンスをとっている方も多くみえます。
当院でも遠方から通われている方がみえますが、そういう方の発作時や症状出現時にはかかりつけ医や近くのERを受診していただきながら、診療連携を行っています。
もし、気持ちが整えば、主治医の先生から連携の可能な専門施設を紹介してもらうか、アレルギー専門施設に直接ご相談をされてみてはいかがでしょうか?

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